特別編 ~記憶の輪舞曲 2~
いつも一緒にいた存在。その存在の意思を僕は変える事は出来なかったのだろうか。
~記憶の輪舞曲 「弱み、そして諦め、そして信じて」~
パウ「・・・暗いなぁ。どこだろ?」
僕が今いる場所は暗すぎる都会。朝なのは間違いない。ならず者が集まる場所見たいな所だ。
こんな場所に何があるのか?そんな事に疑問を持ちながら歩いていたら、話声が聞こえてきた。
パウ「・・・誰だろ?」
耳をすまして聞いてみた。
・・・・・・・・・・こんな所にいるはずが無い人が、今喋っている。
イルだ。
なんで?こんな場所好まない筈だ。
・・・様子が違う。
イル「・・・ごめんよ。もう、君とは一緒にいられない。今までありがとう。でも・・・。」
イル「もうお別れだ。」
ザシュ!!!・・・・・・・・・・
・・・ナイフで何かを刺した音だ。誰かが死んだ。誰が?その疑問が恐怖心を吹き飛ばした。
ゆっくりとその場を除く。
・・・そこにいたのは、気絶している小さな僕、そして血まみれになっていたイルだった。
パウ「・・・脈もない。息もしてない。体温もない。動かない。・・・もう死んだんだ・・・。」
僕はしばらくそのいやな光景をピクリとも動かず見つめていた。3分、そのくらい経っただろうか。その頃には気絶していた小さな僕を裏道の奥まで持っていっていた。
パウ「・・・イルも運んでおいたほうがよかったかな・・・?」
その言葉が口から出てきた時にはもう奥に付き、壁によっかかっていた。