2 ~第十三話~
パウ(あれ・・・リム・・・?何してるんだ・・・?)
~第十三話 「癒す」~
僕が気がついたらリムが必死に体を動かそうとしている所を見つけた。
何をしに行くんだろ・・・。そんな思考からか、彼女の体を持ち上げた。
リム「・・・?」
パウ「・・・行・こうか・・・?」
リム「パウさんそんなボロボロな体で・・・無理しないでください・・・。」
パウ「それはこっちの台詞だよ・・・どっちにしろ・行くんでしょ・・・?」
リム「パウさん・・・。」
なんだろう・・・普通照れるのに・・・よくやってる事に思える・・・。
─・・・またケガしちゃったの?─
─ハハハ・・・何回目かな?─
─10回目はいったかもね。まったくもう・・・。─
─あっちゃー。弟に言われちゃうとなぁ。─
─それでそのケガしたイルをいっつも僕が運ぶんだよねぇ。姉としての自覚無いの?─
─また言われちゃったな。アハハっ!パウの方がお兄ちゃんみたいだ。─
─なんか言う事ない?─
─いつもご苦労様。─
僕等は反対側の通路に出た。
パウ「ところで・・・何を探してるの?」
リム「あ・・・その・・・お姉ちゃんを探してるんです。」
あ、奇遇だ。リムも姉がいたんだ。
リム「確かこのあたりに・・・あ!・・・れ?」
パウ「・・・?」
続く・・・