2 ~第八話~

リム「あの・・・ルミお姉ちゃん?」

ルミ「ん?何?」

リム「なんでここにいるんですか?」

ルミ「アンタもね。」


~第八話 「目的」~









リム「え、私は・・・えっと・・・」

ルミ「・・・アンタ、相当大変なお仕事をやんないといけないみたいね。」

リム「え・・・分かるんですか?」

ルミ「姉のアタシが分かんなくちゃしょうもないでしょ。・・・アタシと同じような事でしょうね。」

リム「・・・同じ・・・事?」

ルミ「だって、アタシとアンタの頭の上も同じだし・・・・・・・・・・アタシはアンタの事、止めないから・・・安心しな。」

・・・正直、迷ってました。ここで目的を言えば、絶対止められると思ってました。
・・・お姉ちゃんは、私に危険な事をさせた事はありませんでした。
・・・でも、お姉ちゃんは止めませんでした。お姉ちゃんも私も、同じ覚醒した後がありました。
―・・・私と同じ、ヒーローチャオのポヨが・・・―

ルミ「・・・アタシも、目的があるんだからね・・・今更失おうなんて出来ないような目的が・・・」

リム「・・・私と・・・同じですね。」

ルミ「ま!当たり前でしょ?そうでもなかったらここにもいないよ?ほら、行くよ!」

???「行かせないし、生かせないよ。」

リム「!?」

ルミ「・・・くだらねぇダジャレ言ってねぇで、名乗れよ。」

???「ふ~ん・・・君、気が強いんだねぇ・・・」

・・・ダンボール被った軽い口調を持つダークチャオが降りてきた。・・・コウモリをキャプチャしていて、足の無いヒコウ2時進化だ。
せいぜい飛びやすそうな奴だ。

ゴースト「僕の名前はゴースト。ゴースト・ザ・ロード・・・名乗ったよ?」

ルミ「・・・そりゃどーも。」

ゴースト「さ、始めようよ?ま、僕は強いから。」

ルミ「ゴタクは嫌いだ。」



















パウ「・・・」

僕は鉄の通路をさまよっていた。
・・・普通は海底にこんな物は簡単に作れない。海底にこんな物を作るのは人工的には不可能だ。
おそらく、これは何らかの原因で沈没した船か潜水艦などの物に違いない。
・・・でも、何にも無い。これじゃあ元は何だったか考え辛い。役に立たない。

パウ「海底基地を作る為にこの通路だけの物を作り、わざと海底に沈ませた・・・のかな・・・?」

???「その考え、正解だ。」

パウ「・・・!?」

???「どうした・・・戦いは嫌いなのか?」

パウ「いや・・・それ以前に・・・君とは戦えない。」

???「何故だ?君は私と何かあったかい?」

パウ「何かあり過ぎなんだ・・・」

???「・・・私には何も覚えて無いが・・・」

パウ「・・・名前は?」

シャイニング「シャイニングだ。」

・・・何で?何で本名を名乗らないんだ?




・・・実の姉なのに・・・









シャイニング「さあ・・・始めよう。」

フット「ああ。」

パウ「フット!」

シャイニング「・・・まあ、丁度いいハンデだ。」

続く・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第198+大晦日号
ページ番号
21 / 31
この作品について
タイトル
人とチャオと
作者
冬木野(冬きゅん,カズ,ソニカズ)
初回掲載
週刊チャオ第193号
最終掲載
週刊チャオ第205号
連載期間
約2ヵ月26日