第3話

リノは森へ行った。

まだ朝だ。


シュウに会いに行くのだ。


シュウは、まるで一日中待っていたかのように、

森の真ん中で立っていた。


シュウ「リノ!!!」

リノ「シュウ!待ってたの!?」

どうやら、寝ていないらしい。

シュウの目にくまがあった。

シュウ「ネナイデ ズット マッテタ」

リノ「そんな・・・無理しなくてもいいのに・・・」

シュウは、リノに抱きついた。

シュウ「ボクハ キミガ スキダカラ」

リノ「シュウ・・・」

優しく抱き返す。

きっとシュウは 今まで寂しい思いをしてきたのだろう

自分も、よくわかった。

リノ「シュウ!明日は、もっと早く来るよ」

シュウ「ウン・・・!マッテルカラ!」




リノ「?」

リノは気づいた。前も、別れ際に「マッテルカラ」と言った。

別れの言葉を知らないのだろうか。

リノ「シュウ、別れの言葉はね、『マタネ』と言うんだよ。」

シュウ「マタネ? ドウイウ イミ?」

リノ「また、必ず会おう。って意味だよ。」

すると、突然シュウは笑顔になった。

シュウ「カナラズ・・・カナラズ!マタアオウ?」

リノ「そう、さぁ、言ってごらん」

シュウ「マタネ! マタアオウネ!」



リノは その言葉を裏切りたくはなかった。




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掲載号
週刊チャオ第218号
ページ番号
3 / 4
この作品について
タイトル
―ヒトリ―
作者
レル(リュイ)
初回掲載
週刊チャオ第218号