第2話

「友達になろうよ」

彼は振り返った

優しい笑顔

彼は言った

シュウ「ボクハ シュウ ト イウ」

リノ「シュウ・・・シュウか、僕はリノ。よろしく。」

手をさしのべると、迷いもせずにシュウも手を握った。

シュウ「トモダチ イナカッタ アリガトウ リノ」

なぜか、言葉がぎこちない

リノ(どうしたのかな 言葉、うまく話せないのかな。)

心の中でそう思った

シュウ「コトバ ワカラナカッタ イッショウケンメイ オボエタ」

リノ「!?」

心が読まれている。

リノ(君は、僕の心の中が読めるの?)

シュウ「ヨメル・・・ ボクラノ シュゾクハ コトバジャナク ココロデ ハナシアッテタ・・・」

リノは驚きを隠せなかったが、そこまで気にすることもなく、共に友達になったのだ

シュウ「リノ・・・ アリガトウ 」

リノ「僕も、友達がいないんだ。嬉しい。」



シュウ「リノ コノ“森”ハ スキ?」

リノ「大好きさ。毎日遊びにきてるもの」

シュウ「ボクハ イマジャ 森ヨリモ リノ スキダ」

リノは驚いてワタワタとしてしまった。

リノ「シュウ!君男じゃないか!ダメだよ!」

どうやら違う方向に考えているようだ(笑)

リノ「シュウは、家、どこ?」

シュウ「森 ゼンブ イエ」

ということは、寝床も森にあるのだろう。

シュウは、思い思いの声をしぼりだす。

シュウ「マイニチ マッテルカラ ココデ マッテルカラ」

リノ「うん。 明日も、明後日も、その次の日だって。行くよ。」

共に手を握って、約束した。


―マッテルカラ





このページについて
掲載号
週刊チャオ第218号
ページ番号
2 / 4
この作品について
タイトル
―ヒトリ―
作者
レル(リュイ)
初回掲載
週刊チャオ第218号