第2話
「友達になろうよ」
彼は振り返った
優しい笑顔
彼は言った
シュウ「ボクハ シュウ ト イウ」
リノ「シュウ・・・シュウか、僕はリノ。よろしく。」
手をさしのべると、迷いもせずにシュウも手を握った。
シュウ「トモダチ イナカッタ アリガトウ リノ」
なぜか、言葉がぎこちない
リノ(どうしたのかな 言葉、うまく話せないのかな。)
心の中でそう思った
シュウ「コトバ ワカラナカッタ イッショウケンメイ オボエタ」
リノ「!?」
心が読まれている。
リノ(君は、僕の心の中が読めるの?)
シュウ「ヨメル・・・ ボクラノ シュゾクハ コトバジャナク ココロデ ハナシアッテタ・・・」
リノは驚きを隠せなかったが、そこまで気にすることもなく、共に友達になったのだ
シュウ「リノ・・・ アリガトウ 」
リノ「僕も、友達がいないんだ。嬉しい。」
シュウ「リノ コノ“森”ハ スキ?」
リノ「大好きさ。毎日遊びにきてるもの」
シュウ「ボクハ イマジャ 森ヨリモ リノ スキダ」
リノは驚いてワタワタとしてしまった。
リノ「シュウ!君男じゃないか!ダメだよ!」
どうやら違う方向に考えているようだ(笑)
リノ「シュウは、家、どこ?」
シュウ「森 ゼンブ イエ」
ということは、寝床も森にあるのだろう。
シュウは、思い思いの声をしぼりだす。
シュウ「マイニチ マッテルカラ ココデ マッテルカラ」
リノ「うん。 明日も、明後日も、その次の日だって。行くよ。」
共に手を握って、約束した。
―マッテルカラ