第4話

翌日、僕は朝っぱらから森へ向かった

しかし―


体が重い

息が苦しい

目の前が真っ白に――





しばらくして、目を覚ますと、僕は家の布団で寝ていた。

横には、この村の唯一のドクターが座っていた。

ドクター「気がついた?」

リノ「・・・」

ドクター「驚いたよ。道を歩いてたら、突然誰かが倒れてるんだもの。」

リノ「・・・ハッ!!」

驚いたように周りを見渡す。

時計が目に入った。午後3時であった。

リノ「シュウが・・・シュウが待ってる!」

リノが立ち上がり、外へ出ようとするが、ドクターが捕まえる。

ドクター「シュウとは・・・友達かい?今日は安静にしてないと・・・」

リノ「でも・・・待ってるんだ!」

ドクター「・・・君はいつもどこで遊んでいるんだい?」

リノ「え・・・?  森・・・名無しの・・・」

すると、ドクターが驚いた表情へ変わった。

ドクター「あそこはやめなさい!あそこにはかつて化け物が住んでいて、関わった人を原因不明の病気にするんだ。すぐ治るけど・・・」

リノ「ば・・・化け物!?」

ドクター「しかし、安心しなさい。森は4日後、CHAO GUNの方々が、四方を包囲してくれます。くれぐれも近づかないように。」

リノ「包囲だって!?ふざけないでよ!」

リノは怒りのあまり外へ走った。







目の前が真っ白に――

・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第218号
ページ番号
4 / 4
この作品について
タイトル
―ヒトリ―
作者
レル(リュイ)
初回掲載
週刊チャオ第218号