第13話 「最高の名刀」後編
(ここからはチャペンの視点)
このときの自分は究極の刀を作りたいという夢がありました。
そこで何度かの試行錯誤を繰り返しましたが、だめでした。
そこで、剣の素材を探そうということにしたのです。
そういうわけで町で情報を集めました。
そうしたら、2種類の情報が集まりました。
太陽の洞窟「ソル」にはとても硬い石がある。
月の山「ルナ」にはとてもやわらかく、優しい光を放つ石がある。
どちらもあるかもしれないがどちらも手に入れるのは無理だろうといわれました。
なぜなら、そこには、恐ろしい怪物がいるから…
それでも僕は夢のために旅立ちました。
まずはソルへいきました。
― ソル ―
『ふう、何とか入り口についた。しかし、熱いな~。』
無理もありませんでした。
なぜなら、ここは火山の近くだから。
『よし、頑張るか。』
こうして、僕は洞窟へ入りました。
そして、
『はあ、はあ、だいぶ進んだよ。こんなこともあろうかと1日限定永久体力回復装置を作ってよかった。』
そうしてたら、前に石像がありました。行き止まりです。
すると、石像が突然しゃべったのです!!
セキゾウ『聖なる石を求める者よ…。』
『わっ、なにこれ?』
セキゾウ『我は石造となり、石を守る者。タガード。』
『あの、タガードさん。そこをとおりたいのですけど。』
タガード『なぜ故?聖なる石か?』
『は、はい。』
タガード『理由は?』
『あ、あの。それを使って究極の刀を作りたいのです!!』
タガード『ほう。まあ、通してもいいが、大変な事になるぞ。』
『え?たとえばどんな?』
タガード『たとえば、灼熱の凶暴な生物が襲ってくる。そして、跡形も残らないだろう。』
『え…(汗)』
タガード『夢のためにそれでもいくか?命を取るのもいいぞ?』
『えっと…』
このとき、僕はあることを思い出した。
夢のために、信じた道を突き進めと。
危険を恐れず、まっすぐ進めと。
そして僕は
『それでもいきます。』
ついにそう答えました。
すると。
タガード『そうか。合格だ。』
『え!?』
僕はとても驚きました。まさかそこで合格とくるとは思いませんでしたもの。
『どういうことですか?』
タガード『簡単な事だ。聖なる石を手にする資格があるか試しただけだ。』
『試す?という事は…』
タガード『うむ。お前に聖なる石、ソルクリスタルを授けよう。』
『本当ですか!?ありがとうございます!!』
こうして僕は、ソルクリスタルを手に入れました。
それはとても赤く、温かい光を放ってました。
『よし、次はルナだ!!』
つづく