第14話「月の夜の悲劇」

月の山「ルナ」
ここにはとてもやわらかく、優しい光を放つ石がある。
そこで起こった物語は、いまから3年前の事だった…。

光と闇の行方… 第14話 「月の夜の悲劇」

(今回からしばらく漫才をお休みさせてもらいます。)
(今回もチャペン視点)

あらすじ 前回の週チャオを見てください。

― ルナ ―

『ここが、ルナですか。さむい~~。』

無理もありませんでした。そこはヒーロー国の最北端なのですから。
とりあえず、僕はやまをのぼりました。

それから、30分位たったときのことでした。
あの出来事が起こったのは・・・。

『はあ、はあ、寒い・・・。』

あの時、僕は寒さで、フラフラでした。
そしてもう倒れそうになったときにあるチャオと出会いました。

???『ん?おい、大丈夫かい?』

『え?だ、誰ですか?』

『オレはウィン。ある理由で旅をしている身だ。ほら、やる気きのこだ。』

ウィンと名乗る彼はルビーチャオで赤く輝いていました。
目には優しさがあり、その中にも強い闘志が宿っていました。

『あ、ありがとうございます。たすかりました。』

『いやいや、例にはおよばんよ。ところで、君はなんていう名前だ?』

『あ、チャペンと言います。』

『チャペン君、いったいなぜこんな危ない所へ来たんだ?』

『ここにある石を手に入れて、究極の刀を作りたいのです。』

『なるほど、「ルナクリスタル」か。何のために作るんだ?』

『僕の夢なんです。そのためにこの「ソルクリスタル」も手に入れたんです。』

『お、すごいじゃないか。夢のために進むのはいいことだとオレは思ってる。よし、手伝ってやろう。』

『本当ですか?ありがとうございます。』

こうして、しばらくウィンさんと一緒に山に上る事になりました。

そして、しばらく歩くと…

『やった!!ついについた!!』

『良かったな。』

『よし、早速ルナクリスタルを…』

『といっても、どこにもない。』

『ん?チャペン君。下だ。』

僕は地面を見ました。すると…

『わあ、この山頂そのものがルナクリスタルになってる。』

『そういうことだな。』

『じゃあ、このぐらいをっと。』

『では、おりよう。』

こうして、僕は二つの石を手に入れられた。
これで作る事が出来る…そう思いながら、山を降りていました。
そしてあの時…

『へえ、息子さんがいるんですか。』

『ああ、生まれて間もない。だが、彼は私を超える気がするんだ。』

『楽しみですね。それで名前は?』

『ああ、名前はな…』

その時。
ズギュン!!
一発の銃声が鳴り響きました。

『!?なんだ?いまの銃声は?』

『うっ…』

『ウィンさん!!』

『し、心配ないよ。腕に当たっただけだ。』

そのとき大きな声がしました。

???『はっ。ウィン。お前ともあろう者が簡単にやられるとはな。』

『油断した。』

『ウィンさん。大丈夫ですか?』

『ああ、それより、チャペン君。お前はこれを使ってすぐに逃げるんだ。』

『これは?』

『ワープ装置。ヒーロー国の入り口へいける。さあ、いくんだ。』

『でもウィンさんは?』

『いいんだ。これはオレの問題だ。キミには手を出して欲しくないんだ。』

『わかりました。』

???『さあ、おとなしく往生しろ!!』

『そうはいかない。覚悟!!』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この声を最後に僕はワープ装置で逃げました。
そして、あれ以来、彼には会っていません。
あれから、僕は家に帰って、すぐにこの「陽光」を完成させました。

(ここから通常視点)

チャンス「そういうことだったのか…」

チャペン「ところが、この剣は持ち主を選ぶ刀なので、チャオによっては持つと、膨大なエネルギーによって、消えてしまいます。」

「すごい刀だな。だが、オレは使えるみたいだ。ほら。」

見ると、チャンスは陽光をしっかりと持っている。体にはなんも異常が無い。

チャペン「そのようですね。ではその刀をあげます。大切に使ってください。」

「サンキュー。案外、こいつは持ち主を待ってたのかもしれないな。」

チャペン「うーん…」

そのとき、ドアを開ける声がした。

「やれやれ…やっと見つけましたよ…。」

「おまえは!?」

振り返ると、そこには三人の兵士がいた。

兵士チャオ1「私ですか?それは君が良く知っているはず。ああ、これで語っても意味が無いですか。第一、話すのも初めてですから。」

「『これ』?まさか、お前がチャドールか?」

チャドール?「ご名答。まあ、いまはこの体を使って話しているだけですがね。ちなみに、名前はザキエルだそうです。」

兵士チャオ2「我ハらみえる。」

兵士チャオ3「我ハぜるえる。」

ザキエル(チャドール)「『三人そろって「3L」!!』が口癖。笑っちゃいますね。」

「おい、笑う事は無いだろう。」

ザキエル(チャドール)「わらう?いいじゃないですか。自分の物になんと言おうと。」

チャンスは怒った。

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このページについて
掲載号
週刊チャオ第122号
ページ番号
19 / 20
この作品について
タイトル
光と闇の行方・・・
作者
しぐま
初回掲載
週刊チャオ第91号
最終掲載
週刊チャオ第122号
連載期間
約7ヵ月6日