にぺーじ
大体の場合、彼等の活動場所は「小説事務所」という、名前の絡み具合は一切ない何でも屋で行われる。
一応彼等、ここの所員なのだが、仕事来ないのよ。ほぼ。一切。金は所長の懐に腐るほどあるから所員みんな問題ないんだけど。
で、その事務所の所長室で彼等は活動するのだ。え? 所長怒んないのだって? らしいっすね、なんか。
【カズマ】「最近留守が多いと聞いて」
……だってさ。
と言う訳で、所長室なんて名前だけなのでした。ここにはネット環境フル配備のハイスペックパソコンが3台くらい置いてあります。いいなぁ。
んで、ゲーム機も一通り置いてあるんですよここ。完全に遊び場じゃねぇかよ。
そういや僕、「この事務所は週刊チャオ編集部ビルの近くに建ててある」なんて書いた記憶が昔あったけど、あれ意識してる人どれくらいいるのかな。いないかな。うん。……このままでは終わr(ry
んで、テレビは堂々と二台。2匹に対して。こっちの方が効率がいいらしいとか。作業ちゃうねんがな。
そして、ここでゲーム界のカリスマの伝説は作られるのだ。……かなり気楽に。
【カズマ】「腹が減った」
【ヤイバ】「うん」
…………。
【カズマ】「ねぇ」
【ヤイバ】「腹減った」
【カズマ】「お前もかっ!」
【ヤイバ】「OK、All right。お前が買えよな」
【カズマ】「えー、ヤダヤダー」
【ヤイバ】「2週間連続俺ばっかり買ってきてんじゃねぇかよ! 買え! 食せ! そして死ねぇ!」
【カズマ】「なんじゃそりゃ。笑えんぜよ」
【ヤイバ】「ネタでないからな。とりあえず行って来なさい」
【カズマ】「ファハハ、よろしい、ならば戦争だ」
その言葉を合図に、彼等はクルリと椅子を後ろに回し、パソコンの方の某格闘ゲームをおっぱじめるのだ。妙にシンクロした行動で。
ちなみに普段っからやりあってるからお互いの手の内がわかってるため、大抵牽制合戦で数分かかる。格ゲーじゃねぇ。
結果。
【ヤイバ】「勝った。買って来い」
【カズマ】「このままでは終わらんぞォォォ!」
大体10分ぐらいかかりました。なげぇ。
結局、この日はカズマが昼飯を買いに行く事になったのだが、いかんせん面倒ならしく、
【カズマ】「あーっ!? “俺のブログに変なコメントした奴は誰だ!”」
【ヤイバ】「はよういけ」
【カズマ】「くそぅ、お前の分は“明日の朝の晩飯にしてやる~。”覚悟しておけ~」
【ヤイバ】「はよういけて」
【カズマ】「あぁ、そうだな。“もう、行かなきゃ”」
【ヤイバ】「おっせぇんだよアホぉ!」
【カズマ】「アッー!」
こんなこともしばしばである。
いやぁしかしカズマ君、いいキーワード消費元じゃないか。
「
“最後の招待状「目的:かーちゃん二頭の狩猟」”
このミッションは『“ソニック「GO MY WAY!!」” 』という合図と共に開始される。
“9回裏二死満塁から”“ツンデレでツインテールのお嬢様”が現れる。この時がアピールポイントで、敵に『“お前達は腐ったメロンなんだ!”』と宣言しよう。
もしこれが成功すれば、究極の難易度を誇る『“ライトカオス死亡事件”』のミッションが登場する。
なお、アピールする相手があのツンデレお嬢なので、一定のモーション以外はすべてポイントダウンとなる。変な気は起こすもんじゃないぜベイベーb
特に『“俺は巫女の方が好みなんだ・・・・・。”』なんてコマンドがあるが、あれだけは選ばないように。俺が許さん。おいそこのお前、“ちょっと面貸せや”。(アッー!)
」
上記は、カズマの記述したとあるゲームの攻略の一部分である。一体どういったゲームなんだ、これは。
【ヤイバ】「知らん。わしもやった事なぞないわ」
知らんとは関心しませんな。最近の友人関係は冷めきっているから困る。
【ヤイバ】「ん……『追記:これにはベストタイミングが存在し、これを外すと“動画サイトに自分のチャオを晒される”ので注意』?」
いや、本当にナニソレ。日常ゲーですか?