さんぺーじ
【カズマ】「ただいまー、いやぁ今日はライトカオス記念祭で町が渋滞でさ、コンビニ行くのに時間がかかってね、」
【ヤイバ】「うそこけ。ただの無駄遣いだろうが」
【カズマ】「な、何を!? お前は渋滞のタイムロスの脅威を知らないのか!? 車の上をジャンプして飛び移るようなアクション映画みたいな真似でもしないと、」
【ヤイバ】「飛べるだろ。お前チャオだろうが」
【カズマ】「Σな、なんですとぉっ!? ほ、ほらあれだよ。「“その子は、飛べないんです”」みたいなあれ。作者、言ってくれ、ね?」
飛べよ。
【カズマ】「…………」
【ヤイバ】「…………」
【カズマ】「大人なんか、嫌いだー!!」
大人ちゃうわい。立派な子供だよ、ドアホぅ。
【ヤイバ】「……俺だったら『空も渋滞』なんて冗談かますけどな」
【カズマ】「あ、それ先に言ってよヤイバぁー」
【ヤイバ】「黙れ、失せろ、飯よこせ」
【カズマ】「いや、ダメだ。“食べ物は食べるためにあるのさ”」
【ヤイバ】「俺も食うんだよ、はようよこせ!」
【カズマ】「さっきから方便ばっかりー、ヤイバってどこ出身なのさー」
【ヤイバ】「週刊チャオ出身!」
【カズマ】「うわ、すげぇメタ発言だ! “これはもはや愛だああああああああああああああああああ!!”“うっっっう~~~~~!”」
【ヤイバ】「なんのこっちゃ。意味がわからん」
同意せざるを得ない。
某日、2匹の元にメールが届いた。
『“妹に、お嬢様と呼んでもらえる事になった。” 』
【カズマ】「な、なんだってー!」
【ヤイバ】「いや、本当になんだよそれ」
【カズマ】「いや、つい先日にこの人からメールがあったから適当に返事したんだけど、まさか本当に……ど、どれどれ。“それは、夢のようなお話だったんです”。昨夜、あなたがたが仰ってくれたように妹と接してみたところごにょごにょ」
【ヤイバ】「ちゃんと読みなさい」
ゲーム界の頂点である彼等も、このように一般の人々との触れ合いを忘れない。
帝王や最強の名を持つものの心も、決して汚れたものだけではないのだ。こいつらは徹底的に汚れてると思うけど。
カリスマには、人望が必要だ。それに、頂点ならば、登ればいずれは辿り着く。彼等は何事に対しても揺ぎ無い(?)心意気を持って挑戦し続けるのだ。
みんなも、彼等のようになろう。ただ、生活だけは、彼等のようにはなるな。これは、きっとそんな風なお話なのだから。
【ヤイバ】「……まぁこじつけで収まりようのない精一杯な終わりかたしといてなんだけど、まだ残ってるよ、キーワード」
……え? うそん?
【ヤイバ】「本当。あと一個残っとるよ」
【カズマ】「全部使うんじゃなかったんですかっ!? “本当に裏切ったんですか!?”」
お
【ヤイバ】「あ」
【カズマ】「ん? ……あ」
いやっほおおい! これで終わりだぜ諸君! 流石キーワードの定番男のカズマだぜ!
【カズマ】「こ、このままでは終わらんぞォォォォ!」
【ヤイバ】「お前もうそれいいよ……」