第12話
みなさんっ ひさしぶりです――!!
え!? 誰!? 誰って…わ、わかんないんですかぁ!?
ポップですよぉ! ポップっ!
もー、こんな風にみなさんが私のことわすれちゃったのも、
みんなみーんな 作者のせいなんだからぁっ!
さてさて、私とビターさんは、滝の中のオレンジさんのところに避難することになりましたっ!
で、で――…え――と…あれ?
「ビターさぁん…」
「は?」
「どこでしたっけ?」
「…俺に聞くな」
わすれちゃいましたっ!
…いや、笑い事じゃないんですけど。
こうしているあいだにも、チャミ~☆さんとチャオリンの闘いは悪化して…きた、ような。
なんか、微妙な感じなのですがぁ…とにかく!
「じゃ、これでいきましょー!!」
「…なんだ、これ?」
「枝」
「いや、それは見りゃわかるんだよ。これでどうするんだよ…」
「こーやって、たてて…えいっ!」
ぱたん。
…右に倒れましたね。
「はい! 右ですね~。行きますよぉ!」
「…ちょっと待て」
「ふぇ?」
「何で、枝たてて倒れた方向に進んでいくんだよ」
「だって、よくあるじゃないですかぁ。枝を立てて、倒れた方向に行くって」
「…運命は枝任せ」
「じゃ、行きますよぉ!」
で、そんな調子で枝をぱたぱた倒して進んでいきました。
そんなよーなのが37回ほど続いて…そして!
「あ! ビターさん、見えました見えました! 滝!」
「…マジで?」
「マジですマジ! マイ・マジ! マジックテープ!」
「いや、いってることめちゃくちゃだし。…で、ここが滝?」
そうですよぉ。
枝さんご苦労様でしたっ!
もー枝さんのおかげですよぉ~。ありがとありがとvv
「で、お前どうやってあそこにいったんだよ」
滝は…泉をはさむようにして、少し高いところに…
どどどどど~、と。
…私、
「どうやっていったんだっけなぁ…??」
「…オイ」
だって、確かチャオルスさんにあって、誰かいるかな~と思って辺りを見まわして、
そしたら滝のなかにオレンジ色の影があって…
で、で、で…??
「あっれぇ…?」
「…お前、ほんとに思い出せないわけ?」
「ん~、飛んだんだっけ? でも今のレベルじゃあそこまでは飛べないし」
と、私が考えていると…後ろから声が。
「あの…僕なら、何とか出きるんだけど」