第13話
「あ、チャオルスさんじゃーないですかー♪ おひさしぶりですっ!」
「うん。昨日会ったばっかだけどね」
どうも~、ポップですぅ♪
突然話しかけてきたのはチャオルスさんでした~。
「あ、どうも…ビターだ」
「こ、こんにちはっ! チャオルスっていうの…よろしく!」
チャオルスさんはあたふたと挨拶して…
「それで、どうやって上にあがれるんだ?」
「あ、これはね…」
どこからかリモコンをとりだすチャオルスさん。
そして、ぴこぴこぴこっとボタンを押して…押して…??
ずごごごごごごごごご…
「な、なんですかぁっ? いきなり地響きが…」
……………………………………・
チャミ~☆「な、何!? この揺れ…?」
チャオリン「…あ! ポップとダーチャがいない!」
チャミ~☆「…チャオルスがまたあれやってんのかな? 迷惑にもほどがあるわよ、ったく」
チャオリン「え? チャオルスってだれ?」
チャミ~☆「チャオルスはね、ヨワムシなんだけどすっごく頭いいのよ。
滝の中に入るために、ものっすごい装置作って出入りしてるの。
時々私も使わせてもらうんだけどさ」
チャオリン「ふーん…」
チャミ~☆「さ、お茶の続き続き。クッキーあるけど食べる?」
チャオリン「あ、いいの? じゃ、ありがたく~」
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突然泉から出てきた大きなお皿。
上から縄でつるされています…わーっ すごいすごーい☆
「こ、これどーなってるんですかぁ?」
「オリーブはヒコウのスキル高いから、中を自由に出入りできるんだけど、
僕達みたいにそこそこだと移動できないでしょ? だからつくってみたんだ」
「ケッタイなもんつくったなぁ…」
「あはは」
チャオルスさんの指示に従って、
お皿にのりこむ私とビターさん。
チャオルスさんがリモコンのスイッチを押すと、みょんみょんみょんと上にあがっていきます。
「地面が沈んでいきますよぉ~v あははっv」(ホップさんネタ)
「俺達があがってるんだろ…」
…「行けた~!?」
「行けたぞ~!」
「チャオルスさん ありがとーございましたぁーっ!」
私がぺこっとお辞儀をすると、チャオルスさんはニコニコ手をふってくださいましたっ。
というわけでお皿からおり、濡れつつ滝の中へっ…!
「うあ~…びしょぬれですよう…」
「タオルとかないのか?」
「まぁ、チャオは液状生命体だか人口生命体だかでしたからぁ。大丈夫大丈夫」
奥に入っていきますと…案の定オレンジさんが。
「…誰だ?」
「ビター」
「あ、昨日のポップです~v」
ビターさん…初対面の人になんて無愛想なっ。
お互いですけどねぇ。
「すっごいすっごい! ヒコウセキだっ!」
「何所に。大体違う番組だろ。…ありそうだけど」
なんていいながら こんこんっと岩を叩くビターさん。
というかこのオレンジさん…何にも言わないですね~…
ぽんっ!
「きゃぅっ!?」
「なんだっ?」
目の前には、どろんに近いケムリ。
なんでしょなんでしょ? こーいうときには絶対中に誰かいるんですよねっ!
「やっほでござるっ!」
「あ…」
顔が見えなくても わかりますね。
ござる喋りといえばっっ! あの人ですよっ!