第7話
「捕まえないって…どういうことだ?」
「門番なのにですかぁ~?」
きょとんとする 私とビターさん。
だって…今までの門番が今までの門番だし…。
「ここは チャオガーデンでござる♪
ニュートラルはもちろん ヒーロー・ダーク
みんなが 仲良く住むガーデンでござる♪」
あ~確かに私が聞いた噂はそんな内容だったし…
そんなところに門番がいても…いても…あれ…?
「じゃ、門番がいる意味ないだろ…」
「そんなことは ないのでござる♪」
「歌うのやめろ」
呆れ気味ビターさんは なんだかぴりぴりしています~♪
「入門表にサインを頂くのが 拙者の役目でござる」
「はぁ?」
「というわけで 入門表~」
ビターさんに渡される入門表とペン。
ペンは水色で、先にポヨが浮いていましたぁ。
ビターさんは さらさらさらっとサインして――表を私に。
「え―――と…ポップ・カオス、♀、ヒーロー…と」
「………ポップ・カオス?」
何故かきょとんとする ビターさん。
「そうですけどぉ? あ、はいニンニンさん」
「サインしたでござるな? では、チャオガーデンを楽しむでござるよっ」
・・・ぽん!
あ! 消えた…ニンニンさん消えちゃったですっ
ビターさん! …ビターさん?
「…なーお前、さっき『ポップ・カオス』っていった…?」
「いいましたよ~?」
「あれ、本名か?」
「本名にきまってるじゃないですかぁ、やだなぁビターさん…」
…ビターさーん?
かたまってますよ~? ビターさんってばぁ~。
「カオスっていったら・・確か、有名貴族で毎年優秀なヒーローカオスを
育て上げてるって家系じゃ…」
「そうですよぉ~? …あ、私ここのチャオさんに挨拶してきますねっ
第一印象って 大切ですからぁ~」
「…俺はここで待ってる」
ありゃ。んじゃ、行ってきますけど・・
なんか変ですよ~ビターさん? カオスがどーのこーのって・・
そりゃーお母様はヒーローカオスだし、
お姉様も ヒーローカオス目指してますけどぉ…
さてと、ニュートラルチャオさんはどこかな~?
「……俺、もしかして犯罪者扱いになってるんじゃないだろうな・・」
ん? ビターさん何か言った?
・……ま、いっか。