第三十四話

ビシュウウン!!!!
突然シグマ達の前に一人のチャオがワープしてきた。

シグマ「ぐ・・・貴様、何者だ!」
?「(すぐ戦闘態勢にに入るのは良かったが・・・やはり隙があるな・・・)」
フェザー「言葉が直接頭の中に流れ込んでくる!」
シグマ「テレパシーだ・・・」
エクサ「てめぇ!いきなり入ってきやがって!誰だ!?」
フェザー「それにしてもこの黒い羽、水色の体・・・どこかでこんな姿のチャオがいる事を聞いた覚えが・・」
?「(見ただけでは分からないようだな・・俺の名前は・・・ゼタリオン族の末裔、ファントム・ゼタリオンだ。)」

シグマ・エクサ・フェザー・ザルメス「?!!!!!」


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今週新しく登場するチャオはいません。では、本編スタートです。


第三十四話:生きていたファントム


フェザー「な・・・何で生きてるんだ・・・?」
シグマ「ファントムさんは30年近く前に残虐団のボスの自爆で死んだはずだが・・・」
ファントム「(ブラックの自爆・・あれは爆発のスピード、威力共に途轍もないものだった・・・だが、俺はなんとかその爆発から逃げ切った。
勿論無傷とはいかず、深い重症を負ったが・・・俺は何とかそのまま遠くに逃げた。そして、しばらく飛び続けるうちに、1つの村を見つけた。標高の高い山に囲まれ、普通のチャオは入って来れないような村だ。
その村に俺は降り立った。すると、その村の人々は重症を負った俺見つけると、すぐに家に運んで看病してくれた。
俺は傷がある程度直った後、その村に住むことを決めた。俺はそのまま平和に暮らしていった・・・
しかし、お前達が今戦っている闇の集団がケインを殺してから、俺は再び戦う事を決意した。)」
ザルメス「じゃあ・・・一緒に戦ってくれるんだな?」
ファントム「(・・・ああ。)」

スプラ「もう皆来てたの・・・って・・ファントムさん!?何で!?死んだはずなのに・・・」

ハルツの家の天井の穴から、オミクロンとスプラが入ってきた。

シグマ「ああ、これはだな・・・」

シグマはスプラとオミクロンにファントムが話したことを説明した。

スプラ「まさか生きてるなんて・・・」
オミクロン「・・・・・・・・・」

突然ワープマシンが動き出し、ワープマシンからハルツが出てきた。

ハルツ「帰ってきた・・・?!!!ファントム!?ファントムではないか!!!」
シグマ「(今日二度目だな・・・)ああ、これは・・・・」

シグマは面倒くさそうにもう一度ファントムが話した事を説明した。

ハルツ「なるほど・・・そういうことか・・・そうだ、忘れていたが、大変な事があった。コバルトがいなくなったのじゃ!」
シグマ「何だって!?」
ハルツ「コバルトの部屋が破壊され、隊員が気付いた時にはそこにコバルトはいなかったとの事じゃ。」
ファントム「(今お前達の記憶を覗かせてもらったが・・その修行する為のバーチャル空間の完成を急いだ方が良いようだな・・)」
エクサ「そんな事もできるのか!?」
ファントム「(ああ。お前達の戦いの記憶も見た。やはり修行をしないとダークエンジェルズとやらには勝てないだろう。)」
フェザー「ところでファントムさんは戦いに行くまでどこで暮らすんだ?」
ファントム「(ここしかあるまい。バーチャル空間に俺も入るが、それまではここに寝泊りさせてもらう。)」
ハルツ「まあ・・・いいか・・」

こうしてファントムが仲間に加わった。

次回、修行開始!!

第三十五話に続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第300号
ページ番号
49 / 52
この作品について
タイトル
~平和という名の終着点~
作者
アール
初回掲載
週刊チャオ第284号
最終掲載
週刊チャオ第302号
連載期間
約4ヵ月7日