第三十三話 

クリスター「お前達に一年の猶予を与えてやろう。その間にせいぜい無駄な足掻きをするがいい。」
エクサ「猶予なんているか!!俺が今戦って・・・・・」

ジャンゴはエクサの後頭部を殴り気絶させた。

フェザー「父さん!何するんだ!?」
ジャンゴ「ガーゴイル、クリスター。猶予をもらうとしよう。」
スプラ「そうね・・・」
ザルメス「ぐっ・・・だが・・・」
シグマ「今の俺たちで立ち向かっても殺されるだけだ・・・」
クリスター「そうした方がいい。我らの邪魔をしないならそのまま逃げてもいいがな。」
ザルメス「絶対に逃げん!!待っていろ!ガーゴイル!クリスター!」
ガーゴイル「では、一年後にお迎えにあがります・・・」
ジャンゴ「皆、帰るとしよう。」

シグマ「(ケインさん、バトラー、敵は俺たちが取る!!)」

シグマ達はその大きな怒りと悲しみを心に閉じ込め、最初に入ってきた扉から出て行ったのだった・・・


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第三十三話:戦いの後


ダークベースの戦いより二週間後・・・


シグマ「もう二週間か・・・」
フェザー「エクサもザルメスも戻ってこないな・・・いつまで修行してんだ?」

エクサはあの日からずっと修行に明け暮れる日々だった・・エクサは今ザルメスとハルツの家のバーチャル空間で修行をしている。

―バーチャル空間―

エクサ「はああ!おらぁ!うおりゃあ!」
ザルメス「ぐおっ!」

エクサはザルメスに攻撃を受けてもらっている。ザルメスは確実に攻撃を防いでいたが、エクサのパンチを受け止めたにも関わらず少し吹っ飛んだ。

ザルメス「もう三時間もぶっ続けじゃないか・・・少し休ませてくれ・・・」
エクサ「まだまだ!!さあ、今度はお前の番だ!」
ザルメス「ぜぇぜぇ・・」
ハルツ「いつまでやっているんだ?少し休め、エクサ。」
エクサ「まだ・・・まだこんなんじゃあいつらの本気は及ばねぇ・・」

ハルツがバーチャル空間に入ってきた。

ハルツ「お前は怒りに駆られて修行をしているが、その怒りのせいで修行の効果はあまり出ていない。今軍の科学者と私で「あるモノ」を作っている。
それがあと一週間以内でできるのだ。制作期間は実に15年。
元々は軍の兵隊の養成施設としての制作だったが・・・今はこの状況だ、少し作り変えてお前達が修行しやすいようにした。
それができる後数日、力を蓄えておけ。」
エクサ「・・・あ・・・ああ・・」
ザルメス「帰るぞ。」

ザルメスとエクサはバーチャル空間を出て行った。それを見ると、ハルツもバーチャル空間から出て行った。

シグマ「帰ってきたか・・・」
ハルツ「もうシグマ達には話したな。」
フェザー「今日ここに来てないスプラとオミクロンに話しておかないと。」
ハルツ「わしから話しておく。」
シグマ「ところで博士、その養成施設って何だ?」
ハルツ「ああ。ここあるバーチャル空間と同じバーチャル空間だが、桁外れに広い上に、その空間の中にソルジャージェネレーションがいる。」
シグマ「何だと!?」
ハルツ「勿論そのソルジャージェネレーションも本物ではないが、強さは本物の強さだ。そして、お前達はそのソルジャージェネレーションに特訓を受ける。」
フェザー「ソルジャージェネレーションは全部で5人だけど俺たちは6人じゃないか。あと一人は誰が教えるんだ?」
ハルツ「(誇らしげな顔)良くぞ聞いてくれた、お前達のうち一人を教えるのは若き日の・・・わしじゃ!!」
ザルメス「大丈夫か?」
ハルツ「今までもエクサに特訓していただろう。」
ザルメス「で・・でもなんか信用できない感が・・・」
ハルツ「わしの実力は本物だぞ!今その実力を見せてやっても良いが・・・まあそれはバーチャル空間でのお楽しみということにしておこうではないか。」
ハルツ以外「・・・・・・」
シグマ「とりあえず、その空間の完成を急いでくれ、博士。」
ハルツ「ということで早速GCAの基地に行ってくる。」

ハルツはワープマシンを出し、ワープしていった。

エクサ「くっ・・早く完成しやがれ・・・」
シグマ「そうだな・・・」

ビシュウウン!!!!
突然シグマ達の前に一人のチャオがワープしてきた。

シグマ「ぐ・・・貴様、何者だ!」
?「(すぐ戦闘態勢にに入るのは良かったが・・・やはり隙があるな・・・)」
フェザー「言葉が直接頭の中に流れ込んでくる!」
シグマ「テレパシーだ・・・」
エクサ「てめぇ!いきなり入ってきやがって!誰だ!?」
フェザー「それにしてもこの黒い羽、水色の体・・・どこかでこんな姿のチャオがいる事を聞いた覚えが・・」
?「(見ただけでは分からないようだな・・俺の名前は・・・ゼタリオン族の末裔、ファントム・ゼタリオンだ。)」

シグマ・エクサ・フェザー・ザルメス「?!!!!!」



第三十四話に続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第299号
ページ番号
48 / 52
この作品について
タイトル
~平和という名の終着点~
作者
アール
初回掲載
週刊チャオ第284号
最終掲載
週刊チャオ第302号
連載期間
約4ヵ月7日