第三十話
ケイン「!?何だ?この長方形の線の内側だけ空間が・・歪んでいる!」
シグマ「あの長方形の中が・・・歪んで見えない!」
次の瞬間、長方形の内側の空間の歪みが止まり、ケインとバトラーはどこかに消えてしまった!
そして、壁のモニターに向かい合うケインとバトラーが映し出された!
シグマ「一体・・・何をした?」
ガーゴイル「二人を別の場所に移動させたのです。」
シグマ「何・・・?」
ケイン「ここはどこだ?」
ケインとバトラーは南の島の砂浜に移動していた。縦にも横にも相当広い。
バトラー「さあ、始めるぞ!!ケイン!」
ケイン「ぐっ・・・」
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第三十話:決戦!!
ケイン「最初から本気で行かせてもらう!!」
バトラー「来い!!」
ケインは構えを取るバトラーに向かって走っていった。
ケイン「喰らいやがれ!!」
ケインは走りながらG・マグナムを取り出し、出したのとほぼ同時にG・マグナムを撃った!
バトラー「速い!!」
バトラーは瞬時に左腕をシールドに変化させ、G・マグナムの弾を弾いた!
バトラー「一撃でシールドが粉々に!」
ケイン「弾を防いだだけで終わりじゃねぇぞ!」
ケインはバトラーが弾を弾く隙にバトラーに近づき、バトラーの顔面を思い切り殴った!
バトラー「ぐはっ・・・」
ケイン「もういっちょ!」
ケインは今度は右足でバトラーの左脇腹に蹴りを加えた!
バトラー「ぐっ・・・」
ケイン「どうだ?バトラー。実力の差が分かったか?」
バトラー「俺は戦いの天才だ!それは貴様が一番分かっている筈!」
ケイン「ああ。それが悪に染まったなら潰すだけだ!」
ケインは至近距離でバトラーの右腕にG・マグナムを撃った。
バトラー「ぐああ!!」
バトラーの右腕をG・マグナムの弾が貫いた。
バトラー「右腕など使えなくてもかまわん!行くぞ!」
バトラーは透明になった!
ケイン「何っ?ぐあ!」
ケインは姿を消したバトラーに攻撃を受け続けている。
バトラー「どうだ!」
ケイン「ぐ、ぐはっ!!」
ケインはボロボロになった。
バトラー「見たか、俺の実力を。」
バトラーは再び見えるようになり、ケインと向かい合った。
ケイン「先ほどからの言動、お前どうやら思い出したようだな。」
バトラー「そうだ。」
ケイン「だが、まだ完全に以前の事を思い出したわけではないだろう。」
バトラー「確かに、俺の記憶は時々幻影のようにして現れる、全てが見えたわけではない。」
ケイン「これを見れば分かるだろう。」
バトラー「何だと?」
ケインはコートを脱ぎ、中に着ているTシャツも脱いだ。
バトラー「!!!!」
ケイン「これで分かっただろう・・・」
ケインがコートとTシャツを脱ぐと、生々しい銃弾の跡が右脇腹にあった。
ケイン「これがお前のつけた傷だ!」
―バトラーが見ている幻影―
ケイン「何日も帰ってこねぇと思ったら、どうしちまったんだ!何だその角は!体の色が何で銀色になってんだ!?」
バトラー「黙れ!親父には関係ない!」
ケイン「どうした!一体!あの優しくて強いバトラーは何処に行ったんだ!?」
バトラー「知るか!そんな事!俺は強さを望んで自らこの姿になったんだ!」
ケイン「馬鹿野郎!目を覚ませー!!!!」
バトラーの父親はバトラーを殴った。
バトラー「貴様!!殺すつもりは無かったが、そこまでして死にたいのなら殺してやる!死ね!!」
バアァァァン・・・
バトラーは左腕をライフルに変え、ケインを撃った。
ケイン「ぐはっ・・・・」
ケインはその場に倒れた。
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バトラー「やはり俺の幻影は只の幻影ではなかったようだな・・」
ケイン「つまりそういうことだ。」
―シグマ達がいる部屋―
シグマ「ケインさんのあの銃弾の跡・・バトラーの幻影・・何の事だ?」
ジャンゴ「私が説明しよう。ケインには昔、子供がいた。
その子供は生まれつき凄まじい素質を持っていて、8歳の時には鍛えられた大人のチャオも軽く倒していたそうだ。
だが・・その子供は13歳の時突如行方不明になったらしい。
そして数週間後、サイボーグになって戻ってきた。その後ケインに向かって銃を撃った。」
フェザー「それが・・・バトラー・・・」
ジャンゴ「ああ・・・」
エクサ「つまりバトラーは・・・俺の兄貴って事かよ・・・」
ジャンゴ「そういうことになる。」
エクサ「・・・・・・・・・・・」
バトラーはケインの息子であり、エクサの兄だった!
第三十一話に続く