第六話
飛行カメラ「ブーン・・ジジジ・・」
シグマ達は気付かなかった。自分達を監視している存在に・・
?1「へぇ・・割とやるね。あのサファイアチャオ。」
?2「当然だ。ヒーローシティとダークシティの戦争を止めたNT軍の将軍だ。」
?1「ふーん、そうなんだ。潰しがいがあるよ。」
?2「フフフ・・流石だ。バジーク。」
?1→バジーク「次は僕が行こう。」
?2「分かった。いいだろう。」
二匹のチャオは部屋のモニターに映るコバルトを見ながら話している。
部屋は幾つかのランプがあるだけで、かなり薄暗い。
バジーク「さて・・行くか・・」
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とりあえずシグマ達がハルツの家に帰ってきたところからスタートです。
ハルツ「そうか・・コバルトに助けられたのか・・」
フェザー「うん。噂通りの実力だったよ。」
フェザーは自分の手当てをしながら話している。シグマも怪我をしたところに包帯を巻いている。
エクサ「強かった?」
フェザー「ああ。俺達が束になっても敵わないと思うぜ。」
ハルツ「おい!あいつ等のアジトが見つかった。どうやら幾つもある基地の1つのようだ。
場所はダークシティの南西120km。今すぐ出発だ。
ハルツはシグマ達が話している所に駆け寄ってきた。手にはアジトの地図を持っている。
シグマ「でもどうやって行くんだ?ダークシティでさえここから何千キロも離れてるんだ。無理だろ。」
ハルツ「それもちゃんと考えてある。見ろ!
ハルツは地図と一緒に持っていたリモコンのスイッチを押した。
ウイイィィィン・・ハルツの目の前の床が開き、チャオが一匹が入れる位のカプセルが出てきた。
ハルツ「ワープカプセルじゃ。でもそのアジトには直接は行けない。
なぜなら世界地図に載っているところしか行けないからの。そこでダークシティを経由してアジトに向かう。」
シグマ「便利なんだか不便なんだか・・」
エクサ「行くぜ!」
エクサはワープマシンに入った。すると、入ったと同時にエクサが消えた!
フェザー「消えちゃった・・・」
シグマ「俺たちも行こう。」
フェザーとシグマもワープマシンに入った。
ハルツ「さて、SCAIと連絡をとらなければ・・」
SCAIとはこの世界の空軍である。
メタルチャオ達の襲撃の時はその強大な力の前に屈し、陸軍「GCA」(グランドチャオアーミーの略)
と海軍「MCA」(マリンチャオアーミーの略)と共に立ち向かうも、結局3つの軍全てが壊滅状態に陥ってしまった。
ハルツはその3つの軍の1つ、SCAIと連絡を取るようだ。
ハルツ「メタルチャオ達に対抗するには軍の協力が必要になる。急がなければ・・」
ハルツは電話の子機をとった。
―ダークシティ―
ヴヴヴゥゥン・・・
ダークシティの上空50m辺りの空間に、小さな穴が開いた。
そしてそれと同時に空間の穴からシグマとフェザーが出てきた。
フェザー「・・・ん?ここは?」
シグマ「ダークシティの上空だな・・」
フェザー「・・え?それってやばいんじゃ!?」
どうなったかはご察しの通りです。
シグマ&フェザー「ギャアアアアアァァァァ!!!」
フェザー「やばい!どんどん落ちてる!!」
シグマ「お決まりだな・・これは。」
フェザー「そうだ!飛べ!すっかり忘れてた!」
シグマ「確かに・・・」
シグマとフェザーは羽を羽ばたかせた。同時に二人の落下も止まった。
シグマ「そういえばエクサは?」
フェザー「ああ。下の地面に食い込んでる。パニクって飛べるの忘れたんじゃないか?」
シグマ「なんでここから見えるんだよ・・地面から30mは離れてるのに・・」
フェザーはトンビをキャプチャしているので、相当目がいい。ちなみに10.0。どんだけ~!(潰
フェザー「さて、降りるか。」
シグマ「ああ。」
二匹はゆっくり地面に降り、道のド真ん中に食い込んでいるエクサの前に着地した。
街の騒音「ブンブンブン!パラリラパラリラ!」
暴走族チャオ「オラオラオラ!!邪魔だバカヤロー!!」
バイクに乗ったリーゼント(!?)のチャオ達がエクサの食い込んでいる道の隣を走っていった。
そう!ここダークシティは不良の街である!暴走族が通ることなど当たり前だ!
シグマ「こんな街が成り立っている事自体が凄いな。」
フェザー「ああ。それよりエクサを引き抜こう。」
シグマとフェザーは地面に食い込んでいるエクサを引き抜いた。
エクサ「痛てて・・」
エクサは立ち上がった。
DSSのチャオ「何だお前ら?いきなり空から降ってきて。この街になんか用か?」
シグマ「ああ・・ここから南西120kmに行く方法を知りたいんだが・・何か知っているか?」
DSSのチャオ「え?お前ら灼熱の沼に行きたいのか?変わった奴らだな。」
どうやらメタルチャオ達のアジトは灼熱の沼という所にあるようだ。
第七話に続く