HEAVEN’S DRIVE 2

ある時信じたその「無」へのチケットは思わぬ方向に傾き、
チャオに言われるがままに進んだその777号線は、
現代の生き写し。螺旋状につながる走馬燈の記憶。

あるいは俺もそれに苦しみ、
あるいは誰かも苦しんでいる、
だけどそれは誰がためにあるものなんかではない。

それこそ、運命。

―・・・真那。みんな泣いているんだよ。
―何に?
―今の真那のような苦しみ、僕かって・・・。

俺は少し、この先を言うのをためらった。
あのとき仲がよかった俺たち。
でもそれでも、自分の死に様を人に見せるのはためらわれた。
さっきの真那のように・・・。

でも、言わないと始まらない。
そう思った。
真那は泣いている、俺も泣いている。
死という逃げ道はない。
そこで出てくる一つの到達点は、

そちらかが妥協してもう一人を安心させること。

今それを担えるのは誰だ?真那か?

いや、僕だから。

あの高校時代、僕はある塾の合宿に無理矢理連れて行かれた。
いやだったろう。あのときの俺は。
そして、そんな気持ちできていた人がもう一人いた。

真那。あのとき僕の前の席に座っていた。
すこし、気になった。
あっちはどうだったんだろう。
でも、その真那の友達が僕に話しかけて機転ができた。

とりあえず、メルアドの交換に成功した。
(関係ないけど、最終日のテストは失敗した。)
そして、他愛もない話の交換をしながら、
たまに重くのしかかる質問が飛び出した。

―顔とかその人とかって、文字じゃ、置き換えられないんだね。

ANSWERは固まっていた。
ただ、返す勇気がなかった。
そうして、徐々にメール交換もしなくなり、

―文字だけじゃ、気持ちって伝わらないのかな?
という、質問についに僕の重圧は限界になり、
僕はある日いっさい真那とメールをしなくなった。

僕はリアルでのしかかる重圧に生きる希望を失っていた。

今、このルート777に来るまで気づかなかった。忘れていた。
そこに、希望があったこと。
しばらくして、
僕は真那に自分が昔高校で作った曲をまた口ずさんだ。



(戻れない道がある 見えなくてもそこにある
今僕たちの走る・・・そう 瞬間そのものだって
分かる 分かるけど でも、遠回りしてしまうんだね
当たり前さ みんな まっすぐじゃないさ)

新しい瞬間で
手に入れたのは経験
You're happy! you're lucky!
You wanna go on your life!

楽しいその場所に
いつまでいられるかな
Dont' worry! don't cry!
You have to go on your life!

あのときは幸せだったねなんて
君はまた僕に言ってくれるかなぁ
(Oh,flyin' flyin' like a bird...)

Don't stay! Keep to go on!
Don't stay! Keep to go on!

下り坂見つけて
自転車に君乗せ
I'm happy! I'm lucky!
I wanna go on your life!

記憶というものは
消えていくものかな
Dont' worry! don't cry!
I have to go on your life!

君は目を開けられないけど
僕のこと覚えていてくれるのかなぁ
(Oh,cryin' cryin' like a baby...)

Don't stay! Keep to go on!
Don't stay! Keep to go on!
Don't stay! Keep to go on!
I can't bear...Oh,getaway...?

僕にまだあるその先の道を
寄り道せずに進むよ・・・さぁ、行こうか

Don't stay! Keep to go on!
Don't stay! Keep to go on!
Don't stay! Keep to go on!
I can't stop...

名もない雲を見上げ 僕はまた進んでく
目の前にはまた壁 それでも僕は・・・止まらない



―真那。逃げているだけじゃ、何も始まらない。

天国は自分をもう一度幸せにできるチャンスの場所なんだ。
必ずくるとは限らない。

でも、必ずくる方法が一つだけあると僕は思うんだ。

分かるよね?

もう、僕は迷わない。

あのときのように。

THE ANSWER

真那、死んでそれを後悔することは違うんだよね。

死んだらリセットなんだよ。もう一度やり直せるんだ。

今なら、始められるよね。

やっぱり、重圧じゃない、真那のあのときの質問。

恥ずかしがらずに二人で行けばいいさ。

HEAVEN’S DRIVE!

このページについて
掲載号
週刊チャオ第231号
ページ番号
3 / 3
この作品について
タイトル
HEAVEN’S DRIVE
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第231号