僕は、少しの間、落ち込んでいた。

少しの間、雪をながめていた。

すると、

「あっ、足跡っ・・・・・」

何かてんてん、これはチャオの足跡だ。しかも、ここのガーデンから続いてる。

「ということは・・・・これはスノゥの・・・・」

僕は走った。くつというものも忘れて、裸足で。

ゴォォォ・・・・・・・オォォ・・・・

大雪だ。吹雪。僕はもう吹雪に吹き飛ばされそうだ。

小さな雪の粒が、僕の体にあたって、痛い。

「あぁっ・・・・・・・雪が・・・・・足跡が・・・・・・」

あまりにも大雪で、足跡は今にも雪でうもれそうだ。

「いそげ!!足跡が消えちゃうよぉ!!」

僕は死にもの狂いで走った。足は凍えて、何も感じない。僕は、もう周りもなにも見えない。ただ、足跡だけを追っていた。

足跡は、小さな水溜りで消えていた。

「どういうことだ・・・・?水溜りで足跡が消えた・・・・」

僕は、何も感じない足を、水溜りにいれてみた。

「深い。」

水は、氷水のように冷たかったが、スノゥのため。

ジャボン・・・・

僕はもぐった。もう、体全体何も感じない。凍えて、このまま氷ってしまいたい、と思った。

僕は、いつのまにか目を閉じていた・・・・・・・










「僕、死んだのかなぁ・・・・・・」

すると、僕は、体の感覚がわかった。

「ぼっ、僕は生きているっ!?」

僕は、さっきとは大違いで、足も全身も、全然凍えていない。

「どこ?ここは・・・・・」

水溜りにとびこんで、ずっと泳いでたはずなのに。ここは、真っ白な暖かい雪が、僕の周りにいた。

「チャオ、チャオチャオーッ!?」

僕は、変なチャオに声をかけられた。真っ白なチャオだ。でも、スノゥじゃない。

この不思議な銀世界には白いチャオがたくさんいた。

僕はチャオの言葉がわかる・・・・・・・ような気が・・・・

「チャオチャオー?」

また声をかけられた。僕は、なんていっているかがわかった。

「誰だってかい?僕は、スノゥっていう白いソニックチャオを探しているんだ。」

「チャオ?チャオ!!チャオチャオーー!!!」

僕はそのチャオに手をひかれ、走った。

「ど、どこへいくのー!?」

続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第152号
ページ番号
2 / 4
この作品について
タイトル
長編読みきり ~銀世界への足跡~
作者
雷神(プラズマ)
初回掲載
週刊チャオ第152号