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てくてく…

プンプン「アメリカでも7色?」
ナゾナゾ「違います」
マヌケ「ひゃくじゃん~?」
ナゾナゾ「マヌケさん、貴方に問題は出していませんし、答えも違います」

てくてく…

西の森周辺を歩きながら、メーデ、クレア、ニコニコ、プンプンは問題を解いていました。
といっても、実際頭の中では「分からない」という答えしかありませんでしたが。
ナゾナゾ「あ、そういえば今回の問題は、『人種の違い』から起こる現象についての問題です」
クレア「何それ?」
4人は、ナゾナゾの説明がよく分かりませんでした。
ナゾナゾ「要するに、日本人は虹の色を『7色』と感じます。しかし、アメリカ人は7色とは感じないのです。虹は境界線をどこに引くかが難しいですからね。」
メーデ「ううん…虹は7色っていう先入観を持って見たら、7色だと思っちゃうかも…。そういう違いってこと?」
ナゾナゾ「まぁ、そういうことです。ちなみに、虹の色が『3色』と言われている国もありますよ」
とんでもない違いです。4人は目を丸くしました。

てくてく…

4人「うーん……」
ナゾナゾの言った事は、あまりヒントになりそうもありません。
だんだん、『1から順に言やぁ当たるだろ』という考えが強まって来ていました。
ですが、そんな考えをスッパリと断ち切られる言葉が発せられました。
ナゾナゾ「回答権は一人1回ですよ。ちなみに、前のはカウントしませんので、プンプンさんもどうぞ」
ニコニコ「……」
回答権は計4回。どうにかして当てなければなりません。
メーデ「んー…。3色って言われてる国もあるってことは、7色以下ってことじゃない?」
よく考えてみれば、さりげなくナゾナゾはヒントをくれていたのかも知れません。
プンプン「けどなぁ…以上だったらどうすんだよ」
クレア「でも、多分一桁だよね」
さすがに同じ生物なのだから、大幅な違いは無いはずです。
問題は、その中でどの数字を言うかでした。
ニコニコ「ねぇ、ナゾナゾさん、ちょっと時間貰ってもいいですか?」
ナゾナゾ「ああ、いいですよ。じっくり考えてください」
了承を貰い、ニコニコはまた考え始めました。

てくてく…

マヌケ「ねぇ、つまんないんだけどぉ~」
先程から、問題には参加させてもらえず、やることが無いのでつまらなかったようです。
あからさまに不機嫌な顔をしていました。
ナゾナゾ「では、貴方には簡単な計算をしてもらいましょう」
マヌケ「計算?いいよ~」


(2x−1/4)(3x+1/8)=0

この式で、xに当てはまる数を全て答えて下さい。


ナゾナゾ「どうですか?」
マヌケ「よ~し、頑張るよぉ~」

てくてく…

ナゾナゾは、軽い溜息をつきました。

てくてく…

このページについて
掲載号
週刊チャオ第273号
ページ番号
21 / 33
この作品について
タイトル
ガーデンのヒミツ
作者
神崎揚羽(紅黒梓)
初回掲載
週刊チャオ第266号
最終掲載
週刊チャオ第312号
連載期間
約10ヵ月19日