アイリス「うーん、多分こっちだと思うよー」
メーデ「信用できない」
リリカ「あー、あれだれー?」
アイリス「はい?」
ベリー「ん?何やってんだ?お前ら。ここは危ないから来るなってミヤビが言ってるだろう」
メーデ「あ、あのーワタシ達迷っちゃったんですけど、フレイヤって子知ってますか?」
ベリー「ああ、知ってるぜ!それがどうした?」
アイリス「フレイヤの所に連れて行って!」
ベリー「ん?ああ、いいけど、あんた名前は?」
アイリス「ワタシはアイリス」
メーデ「メーデです」
リリカ「リリカだよー」
ベリー「ん、アイリスだって?あんた、フレイヤの親友ってやつか??」
名前を聞き、ベリーはフレイヤの言葉を思い出しました。

ベリー「何やってんだ?フレイヤ……あ、それは、手紙か?」
フレイヤ「うん、そうだよー。トモダチのアイリスから届いたの」
ベリー「トモダチ?オマエが前に居たっていう所のか?」
フレイヤ「うん、そうだよー」

ベリー(なるほど…だからフレイヤあんなに嬉しそうにしてたんだな)
ベリー「よし!俺がお前らを連れて行ってやるから、付いて来い」
そう言うと、ベリーは走って行ってしまいました。
アイリス「あぁ!待ってよぉー!」
2人はベリーを追って走って行きました。
リリカだけは、森の中をぱたぱたと飛んで行きました。


メーデ「早いわねぇーあのベリーってチャオ」
アイリス「本当、早いよねー。でもワタシ鍛えてるから!」
リリカ「きたえてるからー」
メーデ「あー、そうだったねぇ。コドモの時にワタシに負けないーって頑張ってたもんね」
リリカ「そーなの?」
メーデ「うん、そうだよ。あの時のアイリスは面白かったなー」
アイリス「……う、うるさいなぁ!」
メーデ「ほらほら、ちゃんと走らないと置いてかれるわよ?」
アイリス「わ、分かってる!」
そんな会話を交わすうちに、チャオの集落が見えてきました。
ベリー「ほら、あそこだぜ!」
目の前には、チャオ達がたくさん見えました。
アイリス「あっ!フレイヤだ!」
思わず叫んだアイリスの声は、フレイヤにも聞こえました。
フレイヤ「え?…っアイリス!」
振り向いたフレイヤの瞳には、アイリスが映っていました。

アイリスはててて、とフレイヤの元に走って行きました。
アイリス「フレイヤ、久しぶり!皆さんも久しぶりです」
ミヤビ「久しぶりー、また会えて嬉しいわ」
クレア「どーも!」
フレイヤ「待ってたわよー、アイリス」
3人が仲良く話しているのを見て、メーデとリリカも近づいてみました。
アイリス「あ、そーだ紹介するの忘れてた」
メーデ「ぉぃ…」
メーデは少し不機嫌な顔になりましたが、すぐに元に戻りました。
アイリス「えーっと、こっちはメーデ。で、こっちはリリカ。」
メーデ「初めまして、メーデです。よろしくお願いします。」
リリカ「りりかでーす!」
二人は軽く頭を下げました。
ミヤビ「ミヤビです。よろしくね!」
クレア「ボクはクレア。どーぞよろしく」
初対面の四人は、すぐに打ち解けました。

アイリス(あれ、そういえば…)
前に来た時には見かけなかったチャオがたくさんいることに気づきました。
アイリスは小声でフレイヤに聞いてみました。
アイリス「ねぇ、フレイヤ」
フレイヤ「何?」
アイリス「ワタシが来た時に居なかったチャオがいっぱいいるみたいなんだけど…」
フレイヤ「ああ、そうだったわね。じゃあ紹介するわ」
息を大きく吸って、叫びました。
フレイヤ「ウォーター!リングー!ヒビキママ、パパー!チャーニイー!ちょっと来てぇー!」
呼ばれた5人は、急いでフレイヤの元に集まりました。
自分の家族が呼ばれた為、ヒビキも気になって来てみました。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
ページ番号
8 / 33
この作品について
タイトル
ガーデンのヒミツ
作者
神崎揚羽(紅黒梓)
初回掲載
週刊チャオ第266号
最終掲載
週刊チャオ第312号
連載期間
約10ヵ月19日