第5話
チャオガーデンのゲートをくぐると、二十メートル程向こうにもう一つゲートがあった。
「田中、あっちは何?」
「今から説明したいと思っていたところです。とりあえず行きましょう」
さっきの宇宙空間を歩いて、向こう側のゲートへ。
ゲートをくぐった瞬間、大きな建物が立っている場所に出た。
「ここは、チャオ幼稚園と言われている物です。産まれたチャオを預けたり、チャオの健康状態を知るための場所でごさいます」
「幼稚園…には、見えないけど…」「とにかく、中に入ってもらえれば分かります」
幼稚園と呼ばれた場所へ、足を踏み入れた。
「すみません坊ちゃま。もう、こんな時間でした」
時計の針は、早くも一時を指している。
「今日は、このあたりでもよろしいでしょうか?」
「うん。俺も眠いし、もう、オッケーだよ」
僕と田中は、さっきの宇宙空間に戻った。
「明日は、私自身用事がありますが、どうなさいますか?」
「僕、明日もここに来たい。学校も休みだし」
「では、旦那様にそう伝えておきますね」
「うん。で、どっから帰るの?」
田中が、謎の装置に足を置いた。
突然、田中に光りが纏った。
さっきの光だ…。
「これが、チャオガーデンへの出入口です」
−−−続