3話 ~街へ…~

ここは未だに草原である。
チビッチャの進む方向に向かっているが一向に街に着かない。

「おいチビ、まだ着かないのか?」

ユーロがヘトヘトになりながら嘆きかける。
もう1時間程歩いているようだ。

「まだっちゃ。あと…30分ぐらいっちゃ。」

「はぁ?もう腹へって動けねぇぜ。」

ユーロはその場に座り込み倒れる。
チャロも座り込んでしまった。

「私ももうダメ…休みましょう。」

「だらしないっちゃね。しょうがないっちゃ。ここで飯っちゃ。」

チビッチャはシートを広げた。
そして木のみを三つ程バッグから取った。

「それではみなさん…いただきまーすっちゃ。」

「貴様は小学校の遠足でもしてるのか?」

今日の献立は木の実と木の実と木の実です。
もちろんチャオが食べるのは木の実である。
たまにキノコを食べる不届きものがいるが、いつかはマ○オチャオになってしまうだろう。

「ねぇ、次着く街ってどんなところなの?」

「う~ん、取りあえず微妙っちゃ。外国でいうならウルグアイって感じっちゃ。」

聞くと本当に微妙な国であるが例えが例えである。
分からない人はお家の人に聞こう(ぉ
まさか現実世界で例えるなと…。

「かなり微妙なところつくね。」

「面白そうじゃん。早く行こうぜ。」

それから歩く事30分……
街の正門らしき場所に着いた。

「建物も中途半端だな…なんだこの大きさ?」

周りのビルなども約42階くらいだろうか小さい街では無いようだ。
しかし建物のバランスがとれていない。
高いところもあれば低い所もある。

「で、どうすんの?情報収集なんて無駄だと思うけど?」

「そうっちゃ。誰もダークチャオのことなんて知らないっちゃ。」

この後も3匹の口論が続いた。
口論していく内にチャロは戦略派、ユーロが突撃派に別れた。
そこでチビッチャはどっち派かという事になった。

「チビ、勿論こっちだろ。」

既にウインドレオを召還し脅し中。
チャロだって負けてない。

「チビッチャはこっちだよね。」

ハンドガンor殺気が行き渡る。
やがてチビッチャは混乱し倒れる。

「お前のせいだぞ、チャロ。」

「あんたが脅すからでしょ。」

どっちもどっちだが、取りあえず病院へ運ぶ。
一時的なショックだそうだ。

「お前ら、恐すぎっちゃ。」

チビッチャが怒る。
2匹とも同じ答えを言う。

「だってこいつが……。」

その後また口論、ここでチビッチャの意見を述べた。
さすがお偉いさんだけあったのか口論はうまい。

「分かったっちゃ?取りあえず今の戦力を強化する事が大事っちゃ。」

チビッチャはこの後も説明し続ける。
説明する事10分…あるポスターを取り出す。

「バト…ル?トー…ナ…メント?」

何でそんな読めねーんだと言いたくなる。
バトルトーナメントくらいスラスラ読めるはずだ。

「これで上位チームのチャオをスカウトする。君たち得意の脅しで。」

「チビ、殺すぞ…。」

紙書いてある日時は明後日となっている。
3人組8チーム参加、賞金5000リング。

「普通の大会だな。だが明後日って速すぎないか。」

「もう遅いっちゃ。チャロが受付してるっちゃ。」

ユーロはため息をつく。
チャロが戻ってくる。何やら紙を持って来た。

「優勝候補チームについて聞いて来たよ。」

「さすがはチャロっちゃ。ユーロとはちがうっちゃ。」

この一言を聞いたとたんユーロは呪文を唱えた。
はい獅子登場でございます。

「殺れ、レオ。」

ウインドレオが飛びかかる。チビッチャが逃げる。

「ジョークジョーク!!」

するとレオが風と供に消えた。ユーロがギロリと睨み付ける。

「次は気をつけな…死ぬぜ?」

チビッチャが何回も頷く。目が死んでる。
データを見てみた。そこの名前にのっていたのは…

下に続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第120号
ページ番号
4 / 9
この作品について
タイトル
FTURE
作者
忍者(まるまる)
初回掲載
週刊チャオ第117号
最終掲載
週刊チャオ第126号
連載期間
約2ヵ月5日