【強いじゃねーか!】

 ちょっぴりイヤな予感がするんです (タイショー)

カボック「この世界を潰す・・・ そう容易ではありませんよ?」
ナナシ「へっ!余の辞書に不可能とタイショーは無い!」
タイショー「え、オレもなの?!」
カボック「・・相手は大きすぎるぞ。二言はないな。」
ナナシ「こればかりは万が一・・いや、億が一にも曲げらんねぇよ!」
カボック「ならまずは力を付けろ。衛兵にやられては話しにならんしな。」
ナナシ「そうだよな。なかなか良いこと言うじゃねーか。」

タイショー「カボさんがこんなに喋ったの聞いたことあるか?」
ココロ「いえ、ギネスよ!これはギネスよ!」

カボック「実力が知りたい。タイショー、相手してやれ。手加減はいらん。」
タイショー「おう!わかってるぜ!」
カボック「いや、お前が手加減すると実力が計りづらいから。」
タイショー「なにか!オレが弱いとでも言うのか!?」
ココロ「強いとでも言うの?」
タイショー「・・・ごめんなさい。」

タイショー「まあ手合わせだからな。気楽に来いよ。」
ナナシ「んじゃー、軽く行くよー。」
 
   ヒュッ

カボック「この速さ・・なかなか強いな。」
タイショー「まあそこそこかな。じゃ、こっちからも攻め・・」

 バキッ!!  バタッ  カンカンカン!!

ココロ「あら、一撃で沈んだ。」
ナナシ「けっ、不甲斐ねーな。タイショーのくせに。」
カボック「・・・アイツは結構Swim(防御)が高いのに・・
     ちょっと着いてきてくれないか?」
ナナシ「ああいいぜ?」

カボック「本来なら1ヶ月してから呼ぶんだが・・よしここだ。」

  「ゼルンのヒミツの館」

ナナシ「なんじゃいここ?」
カボック「まあスキルとかアビリティを調べるんだ。」

 ガチャ

   パーン!!

ゼルン「ハロー♪ ビックリした?」
カボック「またそれか。クラッカーで遊ぶのもいい加減にしろ。」
ゼルン「あら、なんか機嫌が良さそうね。うしろの子のせい?」
ナナシ「オレはすこぶる機嫌が悪くなったんだが。」
ゼルン「ごめんなさーい!お詫びにタダで占ったげる♪」
ナナシ「もともとタダだろが・・・」
ゼルン「じゃあいくよ!ほんじゃらげー!ふんじゃらげー!ふぎゃー!」
ナナシ「なっ!敵襲かっ?!」
ゼルン「なによそのツッコ・・・・!!!」
カボック「どうした!」
ナナシ「もちが喉に詰まったのか?!」
ゼルン「・・なんで、なんでなの?!この子新人よね?!」
ナナシ「ああ、取れ立てピチピチの新参者だが。」
ゼルン「アビリティが Swim:S Fly:A Run:S Power:S Stamina:S こんなの見たこと無い!」
カボック「・・・。」
ゼルン「・・・え、RunはS+?! エスプラスって普通にはあり得ない・・・」(バタン)
カボック「おーい、しっかりしろー。」
ナナシ「おや、倒れるほどスゴイっぽいのにアンタは慌ててないっぽいな。」
カボック「え・・ああ、だいたい予想はついてた。」
ナナシ「へぇー・・。やっぱり主人はかわいがってくれたんだろうな・・・」
カボック「ところがひとつ問題がある。」
ナナシ「え、なにが?」

カボック「ここまで強いと小説の主人公として面白くない。」
ナナシ「それは致命的だー!!」

   ちなみにまだタイショーも倒れている。


   ■ 本日の予告 《 第5話 最初から最強 》

 「なあ、オレ達の立場って何だ?」
  ナナシがインパクト強すぎて、もう既に影が薄いタイショーとココロ。
  この二人、次回はぶっ飛ぶのか?!
  どうなるかはボクも知らない。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第125号
ページ番号
5 / 6
この作品について
タイトル
FRONTIER
作者
ビルビル
初回掲載
週刊チャオ第122号
最終掲載
週刊チャオ第125号
連載期間
約22日