【最初から最強】

すっごくイヤな予感がするんです (タイショー)

ナナシ「ただいまーっす。すばらしいお知らせがあるぞ。」
タイショー「おう。それよりまずはA何個あった?」
ナナシ「通信簿かよ!えーと・・うん。1つだぞ。」
タイショー「イエー!勝ったー!オレSwimとPowerがAだもんねー!」
ナナシ「でもな、Sが三つ。」
ココロ「エ、エエエスー?!」
ナナシ「Runに至ってはエスプラスとか。」
タイショー「エスプラスだってー?!?!」(バタッ
ナナシ「あ、また倒れた。」
ココロ「それならあなた検定受けてみたら?」
ナナシ「検定って?」
ココロ「チャオ能力検定。通称チャオ検。」
ナナシ「いやいや、内容ですよ。チャオカラテみたいなの?」
ココロ「うーん・・・惜しいわね。似てるようで違うわ。
    チャオカラテ含めて色んな競技で競い合う・・みたいな?」
ナナシ「えーと、わかりません。」
ココロ「ちょうどパンフレットがあるわ。それ見なさい。」
ナナシ「さすが小説。語りじゃムリと判断したか。」
ココロ「・・・小説?」
ナナシ「あ、いや、スマン。ここじゃタブーだった。」

  ■  チャオ能力検定
あなたの力を試してみよう!
A−100会場では週に一度チャオ能力検定を実施しております!
参加は無料!新たな仲間とも出会えるチャンスかも!
命の保証はありますのでふるってご参加下さい!

ナナシ「うん、最後の一文は何ですか。」
ココロ「命の保証がある。・・って書いてあるのよ。」
ナナシ「うさんくせぇ!絶対参加しねぇ!」
ココロ「ちなみに私とタイショーは中級なのよ。」
ナナシ「絶対上級だー!!」
ココロ「ええー?!」

  とにかく負けたくないらしい。

カボック「わかった。でもまずは中級を受けろ。
     いきなり上級を受けたら周りから狙われるぞ。」
ナナシ「まああんたが言うなら仕方ない。狙われても良いが従っとくよ。」
ココロ「私らとはエライ態度の違いね。」
ナナシ「ところで週一なんだよな?次回はいつだ?」
ココロ「明日よ。」
ナナシ「明日ぁ?!」

   展開は早いほうが良い。

ナナシ「えーと・・ここが会場ね。中級はこの並びか。」
脇役A(えーと、こいつ胸にワッペンついてねーな。)
脇役B(よし、じゃあコイツでシメにしよう。)
脇役A「えーと、すみません。中級初受験の方ですか?」
ナナシ「え・・はいそうですけど。」
脇役A「じゃあまずはこちらの“チョウキュウ”を受けて下さい。」
脇役B「調べるの“調”に級で調級です。」

  当然“超級”のことだ。

ナナシ「え、そしたら間に合わないですよ?」
脇役B「いえ、受けていただければいいので間に合いますよ。」
脇役A「ではこちらに並んでください。」
ナナシ「うわ!みんな闘気に満ちあふれてるなぁ。」

   だって超級ですもん。

受付嬢「次の方どーぞ。」
ナナシ「えーと、ナナシです。」
受付嬢「・・・え、無経歴ですか?」
ナナシ「え、普通はそうなんじゃないんですか?」
受付嬢「??? まあとにかくサインとお名前お願いします。」
ナナシ「えーと、本名がわからない場合は仮名でいいですか?」
受付嬢「私をからかってるんですか?」
ナナシ「大マジです。」
受付嬢「・・・・・。 もうナナシでもカカシでもいいです。」
ナナシ「わかりました。サラサラサラ~。」
脇役A「ナナシって言ったよな?サインしたよな?」
脇役B「確かに言った。親分に報告するぞ!」

  上級すらも飛び越えて。


   ■ 本日の予告 《 第6話 超級試験 》

 「なっ!お前中級じゃなかったのか?」
  やっと間違いに気づいたナナシ。
  だが時既に遅し!書類は受理され受けざるを得ない!
  頑張れナナシ。死ぬなよナナシ。
  もうあの二人はしばらく見えないでしょぅ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第125号
ページ番号
6 / 6
この作品について
タイトル
FRONTIER
作者
ビルビル
初回掲載
週刊チャオ第122号
最終掲載
週刊チャオ第125号
連載期間
約22日