【確信へ一歩】

トウモロコシを食べながら、ここについて聞いてみた。

ナナシ「・・あのタイショーってのはなんなんだ?」
ココロ「リーダーぶってるけど気力も根性もない変わり者よ。」
ナナシ「やっぱりなー、新参者のボクにすら追いつけてなかったし。」
ココロ「だから好きなだけブッ叩いちゃっていいわ。」
ナナシ「なにげにそれ爆弾発言ですよね。」
ココロ「他に聞くことあるんじゃないの?」
ナナシ「じゃあ、さっき言ってたカボさんって誰ですか?」
ココロ「んー、本名はカポック。カボチャをかぶってる。それ以外は不明よ。」
ナナシ「え、ここの住民ですよね?」
ココロ「・・さあ? でもたぶん住民よ。」
ナナシ「え、なになにどういうこと?」
ココロ「たまに普通に話してる時でも突然消えるのよ。理由は不明。」
ナナシ「消え?!」
ココロ「うん。消えるの。煙になったようにね。」
ナナシ「・・・はぁ・・・。」
ココロ「それから2日間は絶対見つからないから。確証はないの。」
ナナシ「ナルホド、どこか行ってるかもしれないですものね。」
ココロ「で、ほ・か・に・聞くことあるんじゃないの?」
ナナシ「あ!ボクココロさんについて深く知りたいなぁ~♪」
ココロ「よろしい。私は見ての通り世界に誇るアイドルレベ」「もういいです。」
ココロ「あらそう?もういいの?」
ナナシ「今ので95%は掴みました。」
タイショー「いや、98%掴んだと言っても良いぞ。」
ココロ「あら、帰ってたのね。」
タイショー「・・まあいい。ところでオレのごはんは?」

ココロ「無いわ。もう食べたわ。」
タイショー「はあ?!無いだ?!」
ナナシ「大丈夫。足元を見ろ。この草はミツバと言ってな・・
    食べられる野草だ。」
タイショー「これを食えと?! しゃーない、背に腹は変えられん。」
ココロ「あら珍しい。あなたがことわざを使うだなんて。」
タイショー「とにかくもう時間だ!例のかけ声行くぞ!」
ナナシ「お、そんなのあるんだ。やってみてよ。」
ココロ「ええいいけど・・初めて聞いたらちょっと驚くかもしれないわ。」
ナナシ「大丈夫。もう慣れましたもの。」
ココロ「そう・・ならいいけど・・・」

タイショー達「行くぞー!我らチャオ達!人間をぶっ潰せー!」
ナナシ「・・・えっ?」

   ナナシは驚いた。


   ■ 本日の予告 《 第3話 マジギレ 》
 「そんな制度があってたまるか!」
  いろいろと兆候はあったがついにナナシがキレた。
  ただしキレたのはココロでもタイショーでもなく・・世界?
  FRONTIERは社会派小説です。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第125号
ページ番号
3 / 6
この作品について
タイトル
FRONTIER
作者
ビルビル
初回掲載
週刊チャオ第122号
最終掲載
週刊チャオ第125号
連載期間
約22日