【C−23】

「・・・イタタ・・・」
 目が覚めるとそこは鬱蒼とした密林だった。
 外はまだ明るい。見上げると白雲が流れてくる。
 なんとなく木々の向こうから看板が見えた。RPGかよ。まあ展開は早いほうがいい。
 RPGを略して六本木とやら言ってるバカがいたがそんなことはどうでもいい。
「えーと・・・なになに・・?」

   【ようこそ! ここはC−23地区です!】

「は?C−23地区?だからどこなんだよここ!!」
 話しにならん。ここに住んでいるヤツとあって話しをしなければ。
 なんとなく木々の向こうから黒いチャオが見えた。まあ展開は早いほうがいい。

「すみませーん。つかぬ事をお聞きしますが・・・」
「お、新入りか?!」
  ・・・は?
「・・ですからここどこです?」
「あ、オレはタイショーってんだ!よろしくな!」
 話を聞かないヤツだなぁ・・・
「ここ、どこなんですか?」
タイショー「あ、お前の名m「ここどこなんだっ?!」
タイショー「あースマンスマン。ここはサヨナラの森って言うんだが・・説明受けなかったのか?」
「へ、サヨナラの森?」
タイショー「ああ。捨てられたチャオはキカイを通ってみんなここに来る。」

  ・・・あ、なんとなく思い出したぞ。
  確か「さようなら」ってコマンドを使うとサヨナラの森ってところに送られる。
  ・・・と、説明書に書いてあったハズ。

タイショー「おう、さようならってコマンドがあるんだ。それを主人が使・・」
「あ、大丈夫。そいつは思い出したから。」
タイショー「あ・・そう。で、C−23地区ってわかるか?」
「知らねーよ。」
タイショー(態度変わったなあー・・)
   「この世界は大きくA,B,C,D,E,F,Gの7つに分けられる。
    そしてそのA~Gも100に分けられるんだ。」
「あんたって説明するようなキャラだったのか?」
タイショー「大人の事情だ。で、ここはA~G区分のうちCで、1~100のうち23。
       よってここはC−23地区。わかりた?」
「わかりた?の元ネタがわからないがまあなんとなく。」
タイショー「じゃ、こっちの質問だ。あんたの名前は?」
 あー、そうかそうか。前回名乗らせてくれなかったもんなあ。えーと・・ あれ?

「・・・すまん。忘れた。」
タイショー「は?」
「なんだ知らないのか?忘れたって言うのは記憶に無・・・」
タイショー「ボケはいいからなんでだ?道を通って来たんだろ?」
「え、オレはいつの間にか吹っ飛ばされて来たんだぞ。あ、途中で変な従業員にあったな。」
タイショー「まあとにかく名前忘れたんだな。わかりずらいからしばらくナナシだ。」
ナナシ「ナナシて!あ、名前がいじられとる!」
タイショー「そうそう。家に紹介しよう。ついでだしそこのトウモロコシを4本ほど持ってきてくれ。」
ナナシ「これか? ああ、いいぜ。」
タイショー「じゃ、こっちの方向にまっすぐだ。はぐれるなよ?」
ナナシ「あ、家ならここから見えるから走って行くぞ。」
タイショー「・・まあ無理するなよ?」
ナナシ「OK!」

    ヒュッ!

タイショー「うあっ!速っ!」

ナナシ「おー、ここかー・・ よく言うプレハブってこんな感じだな。」
「あ、タイショー?早いわねエッ!?」
ナナシ「あ、どうもおじゃましてます。」
「・・お客さん?それともまさか新入りさん?」
ナナシ「客ではないし、さっきタイショーって人に新入りって言われたのでたぶん新入りかと。
    なにより問答無用でパシられましたし。」
「キャー!よろしくー!わたしココロっていうの♪」
ナナシ「よろしく?・・まあナナシです。あ、仮名ですよ?事情で名前を忘れたのでタイショーってのに・・」
ココロ「・・タイショーに会ったのねー・・じゃ、カボさんに会った?」
  ・・・カボさん?
ナナシ「あのー・・カボさんって?」
ココロ「名の通りカボチャを被った無口な人よ?その様子じゃ会ってないわねー。」
タイショー「ただいまー!」
ココロ「・・・・ タ・イ・ショー?」
タイショー「な、なんですかココロさん?」
ココロ「トウモロコシ・・なんで4本?」
タイショー「あ、オレのと、ナナシのと、ココロのと、タイショーの。」
ココロ「つ・ま・り、タイショーが2本ってコトよね?」
タイショー「あ、そうか!気が付かなかった!・・・ハハ。」
ココロ「・・・ポキ・・ポキ・・」(骨を鳴らす音)
ナナシ(どうやって鳴らしてるんだろう?)
ココロ「・・・鉄拳制裁!!」
タイショー「うぎゃーーーーー!!!!」(キラン☆)
ココロ「さ、食べましょ!歓迎パーティーよ♪」
ナナシ「・・・は、はあ・・・。」

     結果:ナナシとココロで2本ずつ食べました。


     ■ 本日の日記 《 ナナシ 》
   なんなんだ。なんなんだ。
   なんなんだ、このフザけた事態は。
   前回は確かにシリアスな小説だったのになんなんだこのドタバタギャグは。
   たぶんここにいると腹が立つだろう。正直今も泣きそうだ。
   でもまあいいか。おもしろそうだし。なんとかなればそれでいいのだ。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第125号
ページ番号
2 / 6
この作品について
タイトル
FRONTIER
作者
ビルビル
初回掲載
週刊チャオ第122号
最終掲載
週刊チャオ第125号
連載期間
約22日