2-2

「ちゃ・・・お・・・」

!!、チャオだ!
まだ生き残りがいたのか!?
でもなんにせよこれで話が聞ける!

「おい!君!・・・!!」

・・・
俺は腰が抜けてしまった。
まさか・・・こんな事に・・・
そう・・・


凍ったのだ。


足元から・・・ゆっくりと。

「エース、見るな」

「嫌だね」

そして・・・ガラスを割ったような音をあげて氷がくだける。
いとも簡単にだ。
チャオが凍ったものはあまりにももろく、儚く、砕け散ってしまった。

「エース・・・お前・・・怖くないのか」

「うん?・・・愚問だな・・・逆にワクワクしてきた」

「意地を張るな」

・・・沈黙。
チャオがこんな事になってしまうなんて・・・
実は俺の方が怖かったりする。
エースがこんなことになってしまわないかって。

「見ろ」

エースが言う。

「何だ?」

砕けた氷の欠片・・・?
ものすごい勢いで溶けていく・・・
音も立てずに・・・
辺りは暑くない、普通だ。

「・・・こんなところで止まってちゃダメだ、エース、進むぞ」

「・・・あぁ」

GUNの本部はもう間近だった。
しかし、このGUNの本部にはパスが必要なのをこのときは忘れていた・・・
GUNの本部・・・












『楽園』

このページについて
掲載号
週刊チャオ第307号
ページ番号
3 / 6
この作品について
タイトル
freezing world
作者
DX(DXチャオ)
初回掲載
週刊チャオ第306号
最終掲載
週刊チャオ第313号
連載期間
約1ヵ月19日