2-2
「ちゃ・・・お・・・」
!!、チャオだ!
まだ生き残りがいたのか!?
でもなんにせよこれで話が聞ける!
「おい!君!・・・!!」
・・・
俺は腰が抜けてしまった。
まさか・・・こんな事に・・・
そう・・・
凍ったのだ。
足元から・・・ゆっくりと。
「エース、見るな」
「嫌だね」
そして・・・ガラスを割ったような音をあげて氷がくだける。
いとも簡単にだ。
チャオが凍ったものはあまりにももろく、儚く、砕け散ってしまった。
「エース・・・お前・・・怖くないのか」
「うん?・・・愚問だな・・・逆にワクワクしてきた」
「意地を張るな」
・・・沈黙。
チャオがこんな事になってしまうなんて・・・
実は俺の方が怖かったりする。
エースがこんなことになってしまわないかって。
「見ろ」
エースが言う。
「何だ?」
砕けた氷の欠片・・・?
ものすごい勢いで溶けていく・・・
音も立てずに・・・
辺りは暑くない、普通だ。
「・・・こんなところで止まってちゃダメだ、エース、進むぞ」
「・・・あぁ」
GUNの本部はもう間近だった。
しかし、このGUNの本部にはパスが必要なのをこのときは忘れていた・・・
GUNの本部・・・
『楽園』