その9 宇宙島への侵入と遠足男の影響
エクリプスキャノン再発射まで残り・・・2時間11分
ソニックはエッグマンのロボを撃破!
無事ピラミッドから飛び立ったスペースシャトルは、アークへ向かって進んでいます。
「これがエッグマン達のいるスペースコロニーか・・・」
そのとき、シャトル正面に大きな隕石が―――
ガクンッ
「おわっ!」
プシューと気体を噴出し、角度の修正を始めるシャトル。
「みんな大丈夫?
もうすぐ近くに着陸するよ」
「あ、ひょっとして後ろのハッチ開いてない?」
少年のつぶやき。
「だーいじょうぶだって!
どーせマスターエメラルドの欠片以外何も入ってないんだろー」
つぶやきがナックルズの耳へ入ってしまいました!
「って、それのどこが大丈夫だ!降ろせ!今すぐココで降ろせ!」
暴走を始めるナックルズ。
「あ、バカ! 止めろ!オレ達まで道連れにする気か!?」
「ああ、止めろ!!
そのレバーを押すんじゃない!!」
「うわぁああああああー!!」
「きゃぁあああああああー!!」
何とかアークにたどり着いた、ソニック、テイルス、エミー、お荷物×2
「ナックルズの奴、勝手にシャトル動かしやがって!死ぬかと思ったぜ!
で? アイツは何処に行ったんだ?」
「もうとっくにいっちゃったちゃお」
ここはアークの昇降口にあたるところです。
「なんだか寂れたところねえ」
しみじみと感想を漏らすエミー。
「ここは、事故をきっかけに五十年も封鎖されたまんまなんだ。
人類初のベルナール球型スペースコロニー、アーク
ここは昔もっとも進んだ科学研究施設だったんだよ。
でも・・・今は・・・
「宇宙に浮かぶ無人の箱船・・・ってわけねぇー」
「エッグマンが予告している次の発射まで、もう時間がない!
まずはあの兵器をなんとかしないと、急ぐぞテイルス!」
「うん! エッグマンが使ったあの兵器はすごく頑丈に出来てるんだ。
とても外からじゃ壊せない。だからこれを使って内部から爆発するんだ」
そういってテイルスが取り出したのは、ケースに入れられた、黄色のカオスエメラルド。
「これ!! カオスエメラルド?」
「うぅん、ぼくがカオスエメラルドを研究してつくったニセモノだよ。
パワーも純度も本物にはかなわないけど、同じ波長と特製を持ってるんだ。
カオスエメラルドのエネルギーを吸収して爆発するシカケになってる。
これなら機械だって見分けがつかないハズだよ!
ボクは電源をさがして壊すから、ソニックは制御室をさがして」
「で、機械が停止している間に
こいつをすり替えてくるって寸法か!」
納得した様子の少年。
「なるほど、こっから先は、別行動なわけだな。」
「それで、二人はともかく、ぼくらはどうしよう?」
少年がカラアゲに問い掛けます。
「チャオ、テイルスのマシンに乗ってみたいちゃお!」
「どうするんだ?テイルス」
ソニックガテイルスにたずねます。
「ん~、でも、ちょっと危ないかも知れないよ」
あくまで断るテイルス。
「いいじゃないか。チャオだって、ときには冒険してみても。なあ、カラアゲ?」
「そうちゃおそうちゃお。ちなみにこれは、冒険じゃなくて遠足ちゃおよ~」
苦笑するソニック。
「んじゃ、カラアゲはテイルスといっしょに行動してくれ。」
「それじゃ、ぼくがソニックと一緒なわけだな。」
そういって、勝手にソニックとくっつく少年。
こうして、ソニックと少年は制御室へ、テイルスとカラアゲは電源を壊しに走っていきました。
いよいよ作戦(遠足?)の始動です。
1人残されたエミー。
「もう! どうしてか弱い乙女を
ほったらかしにするのよぉおお!!」