第一話 出会いと旅立ち(前編)

~日本~
世界が平和になった今チャオ達は何一つ心配せずに暮らしていた。そんな中、都心からはるかに離れた森の中に一人のチャオがいた。
「はぁ、はぁ、この村か・・ふふふ・・ようやく見つけた。早くあの村に行って本当に俺の求めていた奴(チャオ)がいるかどうか確かめてみるか・・・」
そう独り言を言うとそのチャオは村に向かって走り出した。
その頃、村の中の一軒の家から大きな声がした。
「行って来ます!」
そのチャオはオニキスの子供のチャオだった。そのチャオは爽快に走り出し森の中へ入っていった。

~森の中~
「さて、今日は最近俺が見つけた洞窟を本格的に調べてみるか」
そのチャオはそう言うと森の中を走り回り洞窟を捜し始めた。1時間はたったか、ようやく洞窟らしいところが見つかりそのチャオは洞窟に入っていった。
~洞窟の中~
「しっかし暗いなぁ。ライトをつけてないと1メートル先すら見えない」
そのチャオが言っているとうり、ここの洞窟は暗くライトがないと全く見えなかった。チャオが1時間歩いても2時間歩いても洞窟の奥は全く見えず、1本の道がただただ続くばかりであった。
「いったいどこまで続いているんだ?もう2時間は歩いているのに奥に着くどころか道に何の変化もない」
チャオはさらに3時間、4時間歩いたが洞窟にはまったく変化もなく、今まで歩いてきたような道が続いていた。そしてとうとう・・・
「あれ?ライトがつかない。電池が切れたんだ、ど・・どうしよう・・・しょうがない、いまさら引き返せないし、このまま進むか」かなりバカ?なチャオだがそんなことは気にしちゃいけない。
それから何時間か歩いたら、ついに洞窟の奥にたどり着いた。
「遂に着いたのか・・・・・痛っ!!」
少し歩いたら洞窟の奥にある部屋においてある何かにチャオはぶつかった。(ついでになぜかぶつかったところは頭だった)。しばらくチャオは気絶していたが10秒もしたら復活していた。
「ふっかーつ!ところでいったい何にぶつかったんだ?」チャオはそう言うと部屋の中央を見た。それは石でできた台のようなものだった。その台の上に腕輪のようなものがあり、その一部が不気味に光っていた。
「何だこれは?腕輪・・・・か。しかし何でこんなものがこんな洞窟に・・・ん?」チャオが腕輪を持つとその腕輪は急に光りだした。
「うわぁー!」
その光は見る見るうちにチャオを包み込んだ。そんな中、チャオは薄れゆく意識の中何かの声が聞こえた。
「少年よ・・・この腕輪を着けよ・・・そして・・・・・・・・・・」
「ん?ここは・・・・どこだ・・・・・!ここはあの洞窟の入り口だ。確か変な腕輪を持ったら光に包まれて・・・気を失ったのか。そうだ!あの洞窟は!」チャオはいつの間にか洞窟の入り口にいた。そして洞窟のほうに振り向いてみると洞窟の入り口は跡形もなく消えていた。
「夢・・・・・だったのか・・・・・」
チャオが洞窟の事が夢だったと思ったその時、チャオの近くにあの腕輪があった。
「やっぱり夢じゃなかった。なんだかよく分からないけど、とりあえずこの腕輪をつけておくか」
チャオは腕輪を右腕につけ、森を出て行った。

後編に続きます

このページについて
掲載号
週刊チャオ第118号
ページ番号
2 / 8
この作品について
タイトル
エレメンタル・レジェンド
作者
チャッド
初回掲載
週刊チャオ第118号
最終掲載
週刊チャオ第125号
連載期間
約1ヵ月19日