第百二十五話 死の迷路へようこそ
―――外―――
試練を終えたグラウス達は、次へ向かった
ブラックデーモンズ本拠地の前にある死の迷路、デスラビリンス。
黒くつめたい扉が、グラウス達を出迎えた
緊張感が高まる四人は、静かに扉を開けた
中は、複雑な道になっていて
とても進みずらかった
壁を破壊しようと試みたアホもいるようだが
傷一つ付かなかった
グラウス「しかし・・複雑な迷路だな。同じところを進んでいるとしか思えねぇ」
リカバー「同じような道の繰り返しですからね・・」
チャカ「でも、確かに進んできているはずなの。風が遠くなってきているの~」
フラッシュ「・・それにしても、この武器で壊せない壁があったなんて・・」←例のアホ
しばらく進むと、行き止まりにきてしまった
フラッシュ「・・・!」
グラウス「くそっ・・ハズレか!」
そこでとまどっていると、モニターが降りてきた
画面に、一匹のチャオが見える
ダーク・ハシリ・ヒコウのようだ。
皆驚いていたが、グラウスとフラッシュは剣を落として唖然としていた
リカバー「どうしましたか?グラウスさん・・」
チャカ「グラウス、どうしたの~?」
????「死の迷路へようこそ、光の諸君。」
グラウス「・・・ド・・・」
フラッシュ「メギド・・・!!!」
リカバー「メギド!?」
メギド「その通り。俺の名は、メギド・ゾーティスだ。」
グラウス「メギドォ・・!!!」
メギド「おやおや、グラウス君とフラッシュ君はお怒りのようだな。無理もない、お前等の村を破壊したのは、俺だ。」
チャカ「コイツがメギド・・」
メギド「そこのチャカ君、君はお怒りじゃないようだね」
チャカ「?」
メギド「君の村と親友のザルス君を破壊したのも、俺だ。」
チャカ「えっ・・・・・」
チャカは持っていた鎌を落として顔が真っ青になっていた
魂を抜かれたような顔をしていた
メギド「クハハハハ・・・!!その情報も手に入ってなかったのか、それより・・その顔だ!!大切なものを失ったその顔、たまらないぞ・・・!!」
リカバー「メギド・・貴方は、人を絶望のどん底に落とすのが好きなのですか!?」
メギド「あぁ、そうとも。リカバー、お前の師、ヴェデナルは今さっきここに来てなぁ・・」
リカバー「!!」
メギド「軽く遊んでやったぜ。コイツには恨みがあったから念入りにやったがな・・!!」
カメラが少しバックすると、ズタズタになったヴェデナルが繭に包まれていた
リカバー「ヴェデナル様・・・!!」
ヴェデナル「き・・きをつけ・・ろ・・こいつ・・は・・メギ・・ド・・じゃ・・・」
ヴェデナルは喋っている最中に、完全に消えてしまった
リカバーも、絶望の顔を浮かべていた
グラウス「馬鹿な・・!あんなに強い奴が・・・」
メギド「四人とも絶望の中の怒りを持って、ここへたどり着くがいい・・!!ヴェデナルは直接招待したが、お前等は自力で来るといい。クハハハハ・・!!」
グラウス「メギド・・」
メギド「ん?」
メギドはグラウスを半笑いしたような顔でみた
グラウス「そこまでいって・・お前を必ずぶっ倒す!!絶対だ・・!!」
メギド「面白い。」
メギドは画面の中で、指を鳴らした
すると、目の前の壁がドアのように開いた
メギド「お前等のなかに勘のいい奴がいるようだ。ここはハズレではなくアタリだ。」
チャカ「・・・・」
メギド「ここはブラックデーモンズの本当の拠点となる、破壊の塔だ。」
リカバー「メギドは最上階に・・」
メギド「ここはランクがあってな。今お前等のいる部屋がE、その↑が、D,C,B,A,S,P(パーフェクト)と続き、そしてその↑に俺がいる・・!」
グラウス「どうでもいいからはやくしろ・・!!」
メギド「ここにはお前等と戦ったことの無い奴や、AT(アルティメットトリプルズ)やその他、四天王もいる。」
フラッシュ「四天王!?全員チャオか・・・!?」
メギド「あれくらいで息が絶えたと思うな。意外と丈夫なヤツ等なんだぞ?」
チャカ「長くなりそうなの~・・!!」
メギド「それでは、後は自力で来い。待っているぞ・・!!」
そしてモニターは消えた
グラウス「おい、約束しろ・・!」
チャカ「・・・」
フラッシュ「・・チャオ!」
リカバー「はい。
グラウス「必ず、メギドをぶっ倒すと誓え!!」
四人は手を、堅く結んだ