百二十三話 土の試練
グラウス「マジで?」
リカバー「間違いないです。」
チャカ「ワクワクするの~」
フラッシュ「じゃぁ、デスラビリンスに行く前にここで魔石ゲットしちゃうチャオ」
そして、四人はジャンプして中へ飛び降りていった
土の試練の穴 内部
グラウス「しっかし・・穴の中に穴があるとはな。この奥か?」
リカバー「グラウスさん。会話している余裕なんてないですよ」
フラッシュ「そうチャオ。チャカは落石にぶち当たってノックアウトしたチャオ。気を抜いてはいけないチャオ」
グラウス「それを早く言えこのアホが!!」
しばらく進むと、一匹のチャオがみえた
体がキラキラと輝いている。例のジュエルピュア(実際は存在しないと思われる幻(?)のチャオ)らしい
????「土の試練を受けに来たのか」
グラウス「そうだ。まずはお前を倒せばいいんだろう?」
ネガットー「流石、他の試練を受けただけに内容も理解しているようだな。我の名はネガットー!」
フラッシュ「相変わらずワンパターンチャオね。」
ネガットー「私語を慎むがいい。まずは誰が来るのか決めてからにするのだ!」
チャカ「土には、風なの~。」
置き去りにしていたチャカがいつのまにか戻ってきている
グラウス「おいフラッシュ、お前がチャカを運ぶ役じゃなかったのか?」
リカバー「でも、結果オーライですね」
ネガットー「お前が来るのか?風の鎌使いよ」
チャカ「その通り。今回は僕がいくの~。いい?グラウス。」
グラウス「ああ、たまにはお前がやってやれ」
チャカ「ということなの。僕の名前はチャカ。」
ネガットー「我はネガットーだ。」
チャカ「なら・・」
チャカは手首を曲げて、かかってこいというサインを出した
ネガットーは少しムッとした表情を浮かべたが、すぐダッシュで接近戦に持ち込んだ
ネガットー「ロック・グラード!」
ネガットーは近くにあった大岩をエスパーのような力で操り、チャカに向けて飛ばした
チャカは鎌で細かく刻むように切り裂いた
ネガットー「何故そういうことをする必要があるのだ?岩砕拳!」
ネガットーは突っ込み、名の通り岩を砕きそうな拳でチャカに攻撃しようとした
チャカ「かかったの~。カマイタチ「回」!」
チャカは自ら高速回転し、竜巻を発生させた
それに細かく斬った石つぶてが乗り、ネガットーを集中するように石つぶてが飛んできた
ネガットー「我が技を利用されるとは・・不覚!!」
ネガットーは距離を置いて遠距離から攻めようとしたが、チャカの様子がおかしかった
まだチャカは回転を続け、次第に速度が増してきていた
ネガットー「何をするつもりだ風の鎌使い!」
すると、竜巻の渦は鎌を包むように鎌の周りを回っていた
チャカはまだ高速回転をやめてはいない
ネガットーは様子をうかがっているのか、動かない
チャカ「・・・・見えたっ。カマイタチ「投」!!」
チャカが高速回転を止めると同時に、鎌が大きく振られた。その瞬間に竜巻は鎌から離れ、ネガットーに直撃した
斬る音と同時にネガットーは宙に打ち上げられ、地面に激突した時にはすでに動く気配はなかった
チャカ「斬撃をともなった竜巻にご注意を。お疲れ様なの~」
グラウス「流石チャカだな。案外早く勝負がついたぜ」
フラッシュ「さて、早速例の物をいただきますか~♪」
リカバー「またやるんですか・・・」
フラッシュ以外の三人は先へ進み、フラッシュはニヤニヤしながらネガットーの前に立っていた
その後、三人の耳には皮が引きちぎられているような音が背後から聞こえてきた