第百十七話 満月
悪魔「・・ぐ・・・く!!」
アーサーは宙に浮いている悪魔を追跡するために空高く飛んだ
悪魔が目を少し開くと、縦斬りを放つ寸前の構えをしているアーサーが目に入った
悪魔は急いで体制を立て直し、同じく剣を構えた
アーサー「Jベルテギウス!!」
悪魔「魔技・異眼突破!(マギ・イガントッパ)」
アーサーは縦斬りを放ったが、悪魔は目をキラりと光らせ、片手剣でアーサーを突いた
勿論攻撃はかわされた
アーサーは突かれたところを手で押さえ、落下していった
悪魔「・・・見切った」
アーサー「バカな・・・!」
ヴェイル「アーサー!!」
ルース「アーサー様が・・!?」
悪魔「アーサー・オブ・ジャッジメント。貴様は強い・・しかし、俺には勝てん」
アーサー「ぐ・・・・・」
アーサーはそのまま気絶した
悪魔「・・・!!」
ヴェイル「アーサー、今私が仇を取る・・!!」
悪魔はその場からすぐ消え、どこかへ行った
悪魔「(この気・・強い光の気がする。もしや選ばれし者・・)」
そして、悪魔は光の気がする所へいった
前には壁。そして小さな穴があった
悪魔はそこから中を覗こうとした・・
が、そこにあったのはまんまるい目。
悪魔もびっくりして取り乱してしまった
中では、フラッシュはまだ覗き穴をのぞき、グラウスは壁によっかかっていて、チャカはドアによっかかって寝ている
フラッシュ「グラウス~、穴見たら誰かいるチャオ」
グラウス「警備兵じゃねーの?気にすんな」
悪魔「(ここか・・)」
悪魔は剣で壁を斬ろうとしたが、剣が弾かれてしまった
フラッシュ「グラウス~、穴見たら警備兵が剣で壁を斬ろうとしてるチャオ」
グラウス「特訓でもしてんじゃねーの?気にすんな」
悪魔「(魔法金属・・ならば!)」
フラッシュ「グラウス~、穴みたら特訓してる警備兵が剣構えてるチャオ」
グラウス「技でも出そうとしてんじゃねーの?気にすんな」
フラッシュ「グラウス~、穴みたら技出そうとしてる特訓中の・・」
ズバンッ!!
フラッシュ「チャオオオオオオオオオオッ!!」
なんと、壁を居合い切りで斬ってしまった
四角い形に斬ったのでフラッシュはなんとか助かった
が、壁の下敷きになった。
グラウス「おい警備兵!特訓にもほどがあるだろ!!」
レデュオス「何事!?」
レデュオスはドアをバーンと開いて中に入ってきた
ドアによっかかっていたチャカは見事吹っ飛ばされてしまった。だがまだ寝てる模様
レデュオスがそこを見ると、悪魔の姿があったので驚いてしまった
悪魔「(レデュオス・・選ばれし者には手出しができない。こいつは・・グラウスか?)」
グラウス「警備兵!なにやってんだよ~はやくその壁もとにもどせー!」
レデュオス「グラウス、そいつは警備兵ではなくさっき話した漆黒の悪魔だ!」
グラウス「えぇ~!?お前漆黒の悪魔?まじかよ~」
悪魔「(グラウスには兄がいると聞いてる・・すると、そいつが選ばれし者か)」
悪魔は剣を振りかざした
グラウス「おい悪魔!早く出てけ!・・って、」
悪魔が剣を振り下ろしたとき、グラウスはなんとかかわした
グラウス「あぶね~よ!!」
悪魔はさらにグラウスを斬りつけようとした
悪魔「往生際の悪い奴だ・・!」
さらにグラウスを斬りつけようとしたが、そこにはグラウスの姿はなかった
気付いたころには悪魔の背後にいた
グラウス「いい加減にしろお前!いくらなんでもゆるさねーぞ!ライトスライク!」
グラウスが剣を振ると光の刃が悪魔に向かって飛んだ
悪魔「(いつ背後をとられた・・!?)滅神邪!」
悪魔も反撃をした。だが、技は互いに相殺した
悪魔「・・・!」
グラウス「こんの~!!」
グラウスは剣を大きく振ったが、悪魔に避けられた
悪魔「こいつ・・!!」
一方、ヴェイルは・・
ヴェイル「漆黒の悪魔はどこへいった!?探し出せ!」
監視部隊「隊長!」
ヴェイル「どうした!?」
監視部隊「南東から、謎のチャオが!」
ヴェイル「容姿は!?」
監視部隊「緑色・・それに、黒いマントに黒いマスクをしています!」
悪魔「(・・気を感じる!この気は・・何だ!?)」
グラウス「なにボヤボヤしてんだ!いくぞ!」
グラウスは悪魔をぶったぎろうとしたが、二人の間に誰かが上から降ってきた
黒いマントに黒いマスクをしていて、大きい剣を片手で操っている
悪魔「誰だお前は・・!(この気は・・こいつか!)」
黒衣の剣士「黒衣の剣士。」
そして、壮絶な二人の戦いは始まった
黒衣の剣士 VS 漆黒の悪魔
黒衣の剣士「訳あってグラウスを守らせてもらう」
グラウス「Aブロックで会った人だ!」
悪魔「ならば・・死ぬがいい!!」
黒衣の剣士「ここでくたばるような者ではない。雷光稲妻斬!」
黒衣の剣士は激しい電撃をまとう剣で悪魔を瞬時に斬った
悪魔「・・・ぐぅ!」
悪魔は剣を振るが、黒衣の剣士に全く当たらない
黒衣の剣士「烈火豪焼斬(レッカゴウショウザン)」
続く