第百五話 イナズマ
その目は、何かをする気持ち。守りたい気持ちがいっぱいの目だった。
グラウスはおどおどするグラウンを光速の力で、後ろに通り抜けた
グラウン「・・・く・・・・あ・・・・・・」
グラウス「・・・・・滅裂光交斬。(メツレツコウコウザン)」
グラウスがそういうと、いつのまにかグラウンを斬った箇所から光が漏れて、グラウンはそのまま倒れた
グラウス「分かったか・・・・これが、『想い』ってぇんだよ。」
グラウスは剣を背中に背負い、倒れているグラウンを残しその場を立ち去った
そして、このころの四人をのぞいてみる。
デンライは怒りの目をしている。リカバーを残し全員倒れていた
リカバー「・・・何者・・ですか・・・・」
デンライ「俺は雷を操る者。そして賞金稼ぎ。」
リカバーは足をガクガクさせて、倒れかけてしまった
デンライ「痺れが利いてきたようだな。あきらめろ・・・お前は敗北したのだ。」
リカバー「ま・・ま・・・だ・・負け・・て・・は・・いない・・・」
フラッシュ「みんなで・・がんばるチャオ・・」
デンライ「ん・・・・」
デンライは少しずつ立ち直ってくる皆に目線を向けた
チャカ「負け・・ないの~・・・・」
デンライ「どいつもこいつも・・・・!!邪魔だ・・・雷光連転投!(ライコウレンテントウ)」
デンライは竜巻でも発生させるようにグルグルと自ら回転しはじめた。
そこから、手裏剣がいくつもとんできた。
凄まじいスピードで、以前よりも強い電気を発している。
リカバー「・・リカバー・・・シールド・・・ッ!!」
リカバーは三人をつつむ大きなバリアで手裏剣から身を守った
そして、手裏剣があたるごとに傷がどんどん癒されていった
デンライ「・・なに!?」
リカバー「僕のシールドは・・攻撃をうけるたびにシールド内の人が回復するんですよ!」
フラッシュ「そして中から攻撃チャオ!ライトブレード!!」
フラッシュはデンライを素早く斬りつけてから、またバリアのなかへもどった
デンライ「なに!?貴様の武器・・は・・切り裂いたはず・・」
フラッシュ「残念チャオ。ホーリーリングは様々な形にでき、原型がないチャオ。リングの形にしているのは携帯しやすいからチャオ」
デンライ「なるほどな・・粉々にしたって、もとにもどるのか・・便利な武器だな・・クソッ!」
フラッシュ「そろそろ・・倒れろチャオ!!」
ビュンッ!!
リカバー「あっ、バリアの外から出ちゃダメですよ・・・!?」
デンライ「自ら出てくるとはな・・いいだろう。決着をつけて・・やる・・!」
フラッシュ「うおおおおおおおおおお!!」
デンライ「いくぞ・・っ!雷光連転・・・」
フラッシュ「セント・ライト!!」
デンライが短刀をもって技を発動しようとしたときに、フラッシュが先手をとり、浄化の光の弾を放った
デンライはその弾を喰らい、その場で倒れてしまった
デンライ「浄化・・・か・・く・・そ・・・!!」
フラッシュ「大丈夫チャオ。闇属性ならそのまま消えてなくなるけど、ほかの属性はダメージだけチャオ。」
リカバー「フラッシュさん、すごい!」
チャカ「見直したの~!」
フラッシュ「ど、どういう意味チャオか・・・」
フラッシュは少し落ち込みながら、倒れるデンライを放置して(ぇ)そのまますすんでいった
後の二人も、続いて進んでいった。
~~~~~どこか(!?)~~~~~
グラウス「お、よう。戦いは済んだか?」
フラッシュ「もう戦いは済んだチャオ!」
グラウス「で、俺の武勇伝をきいてくれよ。グラウンってやつが中々つよかったんだが・・」
フラッシュ「そういえば、あのまま放置していいチャオか?デンライ。」
リカバー「さぁ・・・」
グラウス「・・・でも、俺が最初押されててなぁ・・」
チャカ「デンライ強かったの~。」
フラッシュ「うんうん。」
グラウス「・・で、そしたらあいつ本気だしやがってさぁ~・・」
リカバー「デンライさんみたいな技を取得してみたいな。」
グラウス「・・そこで、俺が想いについて語り・・」
チャカ「グラウス独り言いってるの~。頭打ったの~?」
フラッシュ「狂ったチャオ」
グラウス「・・・で、俺が一発逆転ってなわけで・・・っておい、話きけよバカヤロウ!」
リカバー「いま気づいたようですね。話きいてなかったの・・」
フラッシュ「アルツハイマー。」
チャカ「それはいいすぎなの~」
「おい・・ま・・て・・」
グラウス「えっ・・」
「まだ・・まって・・くれないか・・」
チャカ「グラウンとデンライ!」
グラウス「いまさら何しようってんだよ!?また戦いにきたのか?ボッコボコにしてやるぞ!!」
グラウン「そうじゃ・・ない・・俺達を・・俺達を・・」
チャカ「?」
グラウン「・・な、仲間にしてくれっ!!!」
続く。