第九十六話 絶望神
くっそぉぉぉぉ・・自分のフレイルを利用され、ひるんだときに攻撃を・・!
見事に気絶しちまったぁ・・・
自分の体が動かないぞぉぉぉ・・なんでだぁぁぁぁぁ・・・
「それは、お前が弱いからだろう」
ディンの心の中で何者かの声がきこえてきた
お前、だれだぁぁぁぁぁ・・・
「俺の名か?俺の名は・・・キュドレイム。」
キュドレイムゥゥ・・・?
「そう。キュドレイムだ。」
俺に、なんの用だぁぁぁ・・・
「フハハ・・力を貸してやろうと思ってな。」
力ぁぁぁ?そんなもんは必要ねぇ・・!!自力であいつらを倒せるぅぅぅぅ・・・!!
「じゃぁ、なんで気絶しているんだ?それは力がたりないからだ。」
・・・・・。
「お前はまだ弱い。『大地の力』でも開放せねば、あいつらには勝てない」
大地の力ァァ・・・?この状態でどうやって開放しろとぉ・・・・
「大地の力を解放する力を分けてやるといってるんだ」
・・・・・。お前は、だれなんだぁぁぁぁぁぁ
「俺は、キュドレイム・・絶望神キュドレイムだ・・・!!ククク・・クァーッハハハハハハ!!」
キュドレイムと名乗る者の笑い声が聞こえてきたときに、すでにディンは息絶え・・いや、完全に意識がなくなっていた
ディンには意識がなくとも体に何かが入っていくような感覚を感じられた
ラノク&フラッシュ視点では・・
ラノク「な、なんだいまのは・・!?」
フラッシュ「きっと悪魔チャオー!!悪魔がのっとったチャオー!!」
フラッシュとラノクからみた視点では、黒いなにかがディンの体の中へはいっていったのをしっかりとみていた
ディン「だ・・い・・ち・・・」
ラノク「・・・んっ!?」
フラッシュ「目をさましたチャオー!!」
ディンは少しずつ起き上がって、赤いような目でフラッシュとラノクを見下ろした
黙りながらフレイルをジオ・ファルス(伝説の剣)にかえた。
剣とディンからは茶色のようなオーラがただよっている
ラノク「おま・・え・・前と同じ・・・」
ディン「・・アースインパクト・・・」
ディンが静かにつぶやくような声で、そういった。
すると、地面のところどころがすごい勢いでひびがはえてきて、最後には突き上げるような衝撃が二人を襲った
フラッシュ「・・・・・!!」
ラノク「コイツッ・・・・!!」
フラッシュは自慢の翼を広げ、落下していくラノクを背中へ乗せた
ディン「・・今日こそ・・・決着・・・!!」
ラノク「いいだろう!スピードアップ!パワーアップ!」
ラノクはフラッシュのスピードを上昇させ、自らの力も上昇させた
ディン「来い・・・・!」
ディンは剣を構えて、二人の方向へ走っていく。
フラッシュもでかい剣を構えてディンの方向へ飛んでいく。
ディンとフラッシュの剣がぶつかった。
フラッシュは少し苦しい顔をしたが、なんとか持ちこたえその状態をキープした
そのすきにラノクは、ディンの剣へと飛び移り、腕から顔面めがけて走っていった
ディン「・・・・・・!」
ディンが気づいたころには、『そこ』には飛んで宙に浮いた状態で拳を構えているラノクがいた。
ラノク「俺が負ければ、全員に迷惑かけてしまうだろうが・・・!!」
ラノクはディンの顔面に今までにだしたことのないような本気のパンチを放った
ディンはすごい勢いで吹っ飛び、またあおむけで倒れた
「俺が『大地の剣士』を操れないとは・・まさか、選ばれし者は集い始めているというのか・・?」
ディンの体から黒い何かが出ていった。
ラノク「・・なにがお前をかえたんだ?いつもよりもちがかった・・」
ディン「キュドレイム・・・」
ラノク「キュドレイム?」
ディン「絶望神キュドレイムと名乗るやつ・・・に・・・!!」
ディンは悔しそうな声で顔を震わせながら言った
ラノク「神だと・・・?伝説で破壊神ドルフォスのことは聞いたことはあるが・・同クラスの奴らしいな・・!」
ディン「抵抗・・できなかったんだぁぁぁ・・・」
ラノク「・・まず、お前は少し休んだほうがいい」
ディンの顔は、ものすごく元気がなさそうだった
ディン「だったらそうするぞぉぉぉ・・ここは、負けを・・認・・め・・・」
ディンは話している途中で目をつぶり黙ってしまった
フラッシュ「・・死んだチャオ!?」
ラノク「いや、しんではいない。繭につつまれていないからただの気絶だろう。」
フラッシュ「ふむ・・」
ラノク「・・バトルドーム中心部へいくぞ」
フラッシュ「分かったチャオ。」
続く