第七十二話 チャカ、ピンチ!!
剣豪「ぐ・・・・どれが本物か分からない・・・・・こういうときは・・・」
剣豪は目をつぶって剣を構えた。周りは見えない
そして数分たって、高速でチャカが近づいてきた
剣豪「!!!、全方切り!!」
剣豪は回転しながら剣を抜いた
チャカは真っ二つになって血を流した
剣豪は剣をしまった
剣豪「これで倒した・・・・・・!?」
しかし、剣豪が見たのはまたもダミーだった!血は赤い絵の具を水で溶かしたものだったのだ
チャカ「残念なの~」
剣豪「残念なのは・・・・お前だ!!」
剣豪はまたもやチャカに向かって走った
チャカ「だからそれは・・・・・・」
剣豪「言わなくても分かっている!お前だ!!」
剣豪はなにも見えない横を斬った
チャカ「およよっ!??」
斬った所からダミーと共に今度こそ本物のチャカが現れた
剣豪「声の出したところは間違いない。そこにいないと言う事はそんな遠くにはいない。」
チャカ「なら・・・・・これはどうなの~!!!」
チャカはダミー人形をかなりばらまいた
剣豪「く・・・・・」
剣豪が辺りを見回すとダミーがたくさん散らばっている
でも、気配はダミー人形のどこかにあるようだ
剣豪「どれが本物・・・・・ん!?」
ダミー人形のまぎれたところに一つだけポヨが見つかった
でも、それは八つのダミーが囲んでいる
剣豪「この中の一つはあのチャカに間違いないな」
剣豪はそう予測すると、まず一つ目のチャカの首に剣を向けた
そのチャカの皮膚から汗らしきものが見えた
剣豪「こいつかっ!!」
剣豪は、ザクッとチャカの首を切った
中は綿だった
剣豪「今、確かに汗を流したな・・・・・・・」
でも、気付いてみるとポヨの位置が微妙に変わっていたのだ
剣豪「(チャカが短時間の間、瞬時に移動したとも考えられるな)」
剣豪は第二のチャカに剣を向けた
チャカ「(こ、このままじゃやられるの~、なんとかしない
と!)」
そして、ザクッとまたチャカを切った
剣豪「はずれか・・・・・」
チャカ「(危なかったの~・・・・)」
剣豪「第三のダミー・・・・・・・斬るか」
剣豪はまたチャカに剣を向けた
チャカ「(ギク・・・・・・・・)」
また剣豪はザクッと斬った
剣豪「面倒だな・・・・最後の一つになれば決着は着くがな」
チャカ「(やばい・・・・まけるのも時間の問題なの~)」
今までのように繰り返して最後の一つを斬る時・・・・・・・・
剣豪「残りはお前だけだ。下手に動けば死ぬぞ」
チャカ「もう、僕が本物だと言う事はバレバレなの~・・・」
剣豪「その通り。死ぬ前に一言言いたいことは?」
チャカ「あるの~。負けるのは、君なの~。」
剣豪「この不利な状況からどうやって抜け出すか知らないが、」
剣豪はチャカの首に剣を向けた
剣豪「死ぬのは、貴様の方だ」
そして、剣豪は力を込めて一気に剣を振り下ろした
続く・・・・・・?