1話 遠島

ーそこに島があるから、チャオが居るー

ーそこに患者が居るから、医者が居るー

ざざぁという、波の絶え間なく音が鳴る島。チョグニ島がそこにある。そこの、岬に建っている、古びた診療所。

そこに向かって、あつい日差しを背に歩いてくる、白衣を着たチャオが歩いてきた。

1話「遠島」

診療所に着いた、若いチャオ。

「やっと来ましたか。お待ちしておりました。」
そう話してくるのは、ここの島の村長らしい。若いチャオは、にこりと少し笑みを浮かべた。しかし、悲しそうにも見える目だ。

「こんにちは!私はここの看護婦です。」
元気の良い、看護婦。この看護婦も、昔は大学病院に勤めていたらしいが。

とりあえず、一通りお世話になる人には顔を合わせた。その日は、診療所の整理をして、寝た。

後日。診療所に新しい医者が来るというので、子どもたちがたかって寄ってきた。この若い医者は子どもに優しいらしい。診療所じゃ何にも出来ないだろという風に、子どもたちを説得し、外で遊ぶことにした。

「行くぞー、みんな!」
ひときわ、海の男らしい子どもがいた。ダークチャオでもないのに、ぽよがウニになっている。
そして、その子のかけ声でみんなが一斉に「おーっ」と叫んだ。

「良い場所があるのさ!先生もいこうよ」
一人の男の子がそういう。若いチャオはここでだめというわけにもいかないなと思い、一緒に行くことにした。

そこは、海岸だった。砂浜が広がっている。子どもたちは、楽しそうに遊んでいる。
水遊び。若いチャオはそれを見たことがなかった。都会の汚水がそれを阻んでいた。

そうして、夕暮れになってきた。
帰る前に、若いチャオにあのウニの男の子がいった。
「孤島にいる、チャオの先生。だから、コチョー先生って呼ぶ!」

「・・・そうか。ありがとな。」
若いチャオはここに来て、初めてしゃべった。

そう思っているうちに、もう夜になっていた。
コチョー先生は診療所に帰っていった。

つづく

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掲載号
週刊チャオ第135号
ページ番号
1 / 3
この作品について
タイトル
Drコチョー診療所
作者
それがし(某,緑茶オ,りょーちゃ)
初回掲載
週刊チャオ第135号
最終掲載
週刊チャオ第136号
連載期間
約8日