dlindness chao life
ここにこの世界に一つの生を受けたチャオがいた。
そのチャオは目が赤く、「ダブルビー」と名付けられた。
これは、目が見えないチャオのやや感動物語。
ここは2004年。障害チャオ医療センターである。
ここに、一人男の人がぽよが半分無いチャオをつれやってきた。
この男の名は真田竜男である。
「ふう。リバブよ。おまえをみているとあのときのことを思い出すなあ」
そういいながら、診察の順番が来るまでたばこで一服していた。
とその時前から女の人とちゃおが来た。あのチャオは何か何も観じていないように思える。何の障害だろう。
その女性とチャオはとなりに座ったので、聞いてみた。
「恐れ入りますが、そのチャオは何の障害でしょう?」
「あ、失明です」
「そうですか・・・お名前は?」
「私は小夏。子のチャオはフートといいます」
「フート・・・いい名前ですね・・・失明か・・・」
「どうかされました?」
自分はべつにどうかしているわけではない。しかし自分は何かを思い出していた。あの20年前の出来事を・・・
「いや・・・昔自分も失明したチャオを買っていたのですよ。」
「そうだったのですか。出来ればその話詳しく教えてくれませんか」
「いいですよ。あれは20年前の出来事・・・」
・
・
・
「よーし。生まれた!」
この世の中にまた一つ新しいせいを受けたチャオがいた。
そのチャオは紅い目をしていることから「ダブルビー」となずけられた。
「ぱぱだれ?」
「ぼくだよ。こっちへおいで」
しかし、なんかこのチャオは「ぱぱ」のところにいけない。
第一顔が向いていない。飼い主はおかしい?と一瞬考えたが、
なにせ生まれたてだったので、たいしてきにしなかった。
・
・
・
「僕はあのとき14歳。反抗期まっ盛りだった」
「なるほど。でも私18歳ですからそんなに代わりませんね」
「え!そんなに若かったのですか。普通そんな人は大抵捨ててしまうんですよ」
「いえ、確かにそうかもしれませんが、チャオは生き物と私は考えているので・・・」
「そうですか・・・話を続けます」
・
・
・
僕はそのチャオを普通に育てた。しかしいっこうにこっちへ来てくれない。ぼくは医者に連れて行くことにした。
そして、真実を言われる。
「失明ですね。レースは諦めましょう」
・・・は?ふざけるな!
僕はこのチャオをレースの一員にしてある。そのために、他のチャオの育成を断念した。
あのレースは8匹全員参加。今更断念しろということだ。
ぼくは、反抗期ということもあってか、そのチャオがかなり憎たらしく映った。
「糞チャオめ!死んでしまえ!」
家に帰った瞬間、僕は汚い言葉を連発しながらそのチャオを殴っていた。
・
・
・
「・・・今思っても、後悔しています」
「そうですか。」
「僕はあのときチャオをゲームと考えていた。しかしチャオの生き物としてのかわいさを知ってから、僕はどんなチャオでも育てた」
そうだ。このチャオもぽよを半分失い知能障害がある。しかし、こいつを憎たらしいと思ったことはない。今思うとなぜ出来なかったのかが不思議に思えてくる、34歳の自分である。
「話しを続けてください」
「わかってますよ」
・
・
・
それからというもの、「ダブルビー」を殴る習慣が付いてしまい、毎日殴った。ひどいときには踏んづけた。
たとえ「ダブルビー」がなこうが無視した。
完全に絶交した瞬間である。
僕はある日そのチャオを捨てた。
そのチャオは目も見えないのに・・・
さすがに心配したので、段ボール箱に入れて、人気の多い道においていった・・・
僕はそれ以来そのチャオと会っていない。
会うのが怖い。何がこわい?
僕がまたチャオを「ゲーム」と思ってしまうことを。
・
・
・
「そして、今では生き物としてね・・・心が入れ替わるのかな・・・」
「あなたは青い鳥という話しを知ってますか?」
「ええ、チルチルとミチルが青い鳥を探す物語ですよね」
「そう、そこで二人は生まれる前の世界に行くのですが、そこで自分のおとうととなる子がいてね。その子はいろいろびょうきをもってうまれてすぐ死ぬとわかっているのに「笑顔」なんです」
「笑顔ですか・・・」
「そうです。ぼくは、チャオにも当てはめられると思います。何を持つかはランダムに決まる・・・しかし、それはどんなモノでもそのチャオは生まれてる・・・この世にせいを授かるのが一番うれしいのですよ。だから、僕たちはそのチャオ達の希望を壊さないようにして育てる・・・それが一番です。」
「そうですか・・・希望を大切にすることか・・・」