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「[ 週チャオは時々土曜に出ます ]。
今日の名言コーナー![ 週チャオの大物作家の職業は小説家? ][ 何があっても絶対に「POP STAR」の最初の「P」を「H」に間違えちゃダメっ!!三代目さんに迷惑かかっちゃうから。 ]
アドレスはこちらまで!是非来てくださいね」
そんなCMを観ていて思い出した。"サブリミナル"を思い出した。
1/60以下の時間の一瞬の間に、何か文字を挟むと観たという自覚はしていなくても意識してしまうのだという。
ある映画の話であった。一瞬、「ポップコーン」の文字を挿入し、消す。
それを数回繰り返す。すると、瞬きをしている人でも一度は観てしまうことになり、「ポップコーン」を意識する。
その日のポップコーンの売り上げは通常よりいくらか上がっていたとのことだ。いくらかなんてもんじゃない、とても大きな数字に変わっていたのかも覚えていないが。
今は規制されている。いわゆる、"卑怯な手"だからだ。
どちらかといえば、自覚をしていれば意識を変えることができる。
しかし、自覚をせず意識させる段階に飛ばすと、これまた驚く結果になる。意識を操作できない。
「[ 実はセレブ!?エミーローズ ]!!サイン会のお知らせ!
場所は[ 『チャオラーの聖地』こと京都に集合 ]だあああ!!」
こうして考えると、映像とはとても怖いものだ。
その人の感情を変えることができる。
笑わせたり、泣かせたり、怒らせたり。全てが演技による影響だ。
サブリミナルは違う。サブリミナルだけはそうじゃない。
今のCMにだってそうだ。もしかしたら、"京都で暴れろ"なんてメッセージが隠れていたらとんでもない。
チャオラーのイメージ、下手したらこの街の名物であるチャオ自体のイメージダウンに繋がることもある。
映像は恐ろしい。
しかし、そんなのが見つかって放送中止になったのではないだろう。
やはり、ちょっとしたミス。原稿ミスの考えが正しいのか?良く分からない。

「それでは、討論会を再開します。テーマは引き続き、幼稚園の園長先生は不正金を使ったかどうかです。
個人的なことですが、[ CMを流している間に質問を考えようとしましたが・・・何も思いつきませんでした ]。
また、この後のニュースのダイジェストをお送りします。
[ テイルスの尻尾は扇風機にもなる ]
[ エミーのハンマーは実はプラスチック ]
[ エッグマンが風呂に入るってことはゆで卵? ] いや、[ エッグマンは腐ったたまごだ! ]
[ ティカルとナックルズは交際中? ]
の四本です。いつもどおり平和な一日を送りましょう」
有名人ばかりを報道する、いつもの平和なニュース群。
良く分からないが、エッグマンは大きな騒動を起こし、牢入りしている。
何かと弄られやすいキャラなのか、漫才などにも使われる。ある意味羨ましい奴だ。
討論を見ながら薬を飲み、ジュースを飲んでいると先ほどの警官が帰ってくる。
「騒がしくてすみません」
平謝りする警官に軽く会釈をし、警官が椅子に腰掛ける。
「入ってきていいですよ」
警官が扉の方に向かって言うと、扉からあの男が出てくる。
紛れも無く、あの男。
「無罪になったのか?[ 苦しいねぇ。バレバレなのに ]」
「違う、とても面白い終幕なんだ」
男がそういうと、何か警官に向かって合図をする。
警官は男に向かって銃をつきつける。
「タネ明かしをしよう。"警察"が犯人だ。お前の言う通り、犯罪者だった」

続いて、すぐ叩きつけられた。
「事実に一番近いのはお前だ」
慌てながら、男は警官に聞く。手に汗握り、目の前の物に怯えながら。
だが、銃に怯えているのではない。不意さえ突けばどうにでもなりそう、という甘い考えもあるがそうじゃない。
もう一人が怖かった。どうしようもない。
あの男が注射器を持っている。確実に殺される。

「テレビのドッキリか?それとも、昔の友人か?」
笑いながら注射器を下ろし、目を見開いて答える。
「[ 全部ハズレ ]」
それを聞いて、本当に地獄に頭を突っ込んでしまったんだと思った。
考えてみれば、アルコールを衝動的に体に注入したあの夜から男は犯罪者だった。
最も近くにいて、力量的にも救えたのは男だった。
チャオを抱えながら蹴った理由は、紛れもなく存在していた。
注射器の中のアルコールが減っているのを見て、ちゃんと場を把握していたのだ。
犯人を逃したのは男だった。
「チャオは一体どこにいるんだ?」
怯えながら問う。
「"シワシワ"さ」
その言葉を聞き、本気で希望を失った。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第223号+ソニック生誕記念号
ページ番号
5 / 12
この作品について
タイトル
「泥酔した吸血鬼」
作者
Sachet.A
初回掲載
週刊チャオ第223号+ソニック生誕記念号