16~6匹厳戒態勢~
「まぁ、逃げ切れたところで一度お互い話し合いましょうや。」
「シャドチャ。その前にこいつをおろせ。」
「ぎゃははは!太陽の方向に突っ走るぜぃ!」
ダーカが言うその先の方向はどう考えても海しか見えません。
「オニチャオ。なんとかしましょうや。」
「それもそうだな!おらぁ!」
オニチャオのアッパーが思い切りダーカの首筋に当たります。
「いったぁぁい!何するのぉ!」
「お目覚めだ。さっさと降りろ。」
ダーカは涙目でバイクを止めます。
そして、ようやくバイクは止められました。
「ふぅ。じゃ、自己紹介としましょうや。
まず、ワイはシャドチャ。関西弁が得意なちゃおや。」
「俺はオニチャオだ。断言することが多いチャオだ。
ついでに嫌いな月日は2月3日だ。」
「俺はダーカぁ。何かぁなまりがひどいんだけどぉ、
気にしないでねぇ。」
3匹が自己紹介を終えたので、次は強盗3匹が言います。
「俺はスロー。口癖はない。」
「つまらない奴だ。」「駄目だねぇ。」「あかんなぁ。」
ダーカ・オニチャオ・シャドチャの3匹がつっこみ。
「うるさい!兎に角、つっこみが多い。以上!」
「おれっちはマイスト。とにかく飛べる、それくらいかな~。」
「リーダーより役立つな。」「リーダーいらないねぇ。」
ダーカ・オニチャオ、褒めちぎる。
「みんなひどい!俺の立場がなくなるじゃねぇか!」
「チータ言うっしょ。よろしくっしょ。」
「リーダーよりわかりやすい。」「リーダー駄目だねぇ。」
オニチャオ・ダーカ、やっぱり褒めちぎる。
「・・・もういいよ。俺、がんばるから・・・。」
6匹が仲良く・・・なれたかどうかは別として、
とりあえず、全員これからの進み方を考えます。
「まぁ、俺的にはぁ、バイクでこれからぁ・・・。」
「みなまで言うな、ダーカ。それは他殺行為だ。」
オニチャオの言葉にさすがにスローも同調します。
もちろん、他の全員も同じです・・・と、そのとき。
ごごごごごごごと大きな音がして、何かが出てきます。
「え・・・あれって・・・。」
そう、その目の前にいたのはいつかのパーフェクトカオス。
ただし、頭から緑色の何かが輝いています。
「なるほどぉ!要するにマスターエメラルドで復活!
そして、無敵になって帰ってきたというわけだ!完璧!」
ダーカの予想はあっていました。だけど、この場合は状況より、
対策の方で完璧にして欲しいモノです。