第1章 5 実験材料

狗令はヤクザの中では用心棒として有名だ。

強くなるためにやっているらしい。

一瞬の油断が命取りになる世界で自分を磨いてこそ、本当の力が手に入ると言っている。

彼は今、緑の都の立ち入り禁止の森の前にいた。

狗令 「へ~・・・。

     ここが人間がいるトコロね」

この森に入ると二度と戻ってこれないらしい。

どうやら人間の研究所があるらしい。

狗令 「修行場にはちょうどいいわw

     さ、行くか」

狗令は看板を張り倒し、中に入っていった。


その頃―

研究所。

2人の子供が脱出を計画していた。

女の子 「一気に走り抜けるんだね」

男の子 「おぅ。ココにいると殺されちゃうからな・・・」

研究所は鉄条網で囲まれている。

警備が4人いて、強い。

前、逃げ切れなかった者は・・・散々苦しめられた後、殺された。

老若男女問わず、そうなるのだ。

この子供達はそれを覚悟で脱出しようとしている。

警備が入れ替わる時間、

たった10秒の間に、2人は逃げ出した。

しかし、すぐに見つかってしまう。

森から出れたらもう追いかけてこないのだが・・・。

森には怪物が住んでいるという噂もあるらしい。

女の子 「早く早く!」

男の子 「おぅ!」

警備の人間は4人とも追いかけて来る。


そんな逃走劇が起こっているとも知らず、狗令は森を突き進む。

森は奥に進むにつれ、骸骨などが増えてくる。

狗令 「ん?」

何かが自分に近づくのを感じたようだ。

立ち止まり、辺りを見回す。

暫くすると前方から、

2人の子供がぶつかって来た。

男の子と女の子 「わっ!」(同時)狗令 「ぐぉ!?」

ぶつかった瞬間、

人1 「追い詰めたぞ!」

人2 「手間かかせやがって!」

すると5人の人間が3人を囲っていた。

狗令 「なんだオメェら。

     ココの人間か?」

人4 「そうだ。研究員だ。

     そのチャオ2匹は大切な実験材料だ。

     命惜しければこっちに渡したまえ」

そう言うと、人4は手を差し出す。

狗令 「ヘッ」

なんと狗令はその手を手刀で手首の辺りまで真っ二つにした。

人4は痛みのあまり、地面で転がりまわる。

人3 「あ~ぁ。渡せば無傷で済んだのに・・・。

     死んだな、お前」

狗令 「こぉ~んな小っさいガキにまで手ぇ出してんのか?

     お前ら、馬ッ鹿じゃねぇの?」

頭をかきながら、狗令は言う。

人1235はスタンガンを取り出した。

人5 「二十万ボルトぉ~・・・。

     試しちゃうよ」

2人の子供は涙ぐんでいたが、狗令はボーっとしていた。

狗令 「おぃ、小さいの。ちょっとしゃがんでろ」

2人 「?」

とにかく2人は言う通りにしゃがんだ。

その瞬間、

狗令の力が発揮された。

NEXT・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第290号
ページ番号
6 / 9
この作品について
タイトル
『第1精鋭部隊』
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第289号
最終掲載
週刊チャオ第290号
連載期間
約8日