第1章 4 拳銃と日本刀

ミイミイ 「雷の都って事件多くな~い?」

飛行機の中、ミイミイがダルそうに呟く。

杏璃 「そりゃそうよ。なんたって雷の都は一番優れている都!

     地球で言うとニューヨークってとこね」

ミイミイ 「事件なんだっけ?」

夏瑪 「スルーしたわね。

     ヤクザが喧嘩始めたそうよ。ったく何やってんだか」

女子部員は任務中にも関わらずベラベラと喋っている。

本当は私語厳禁なのだが・・・。


雷の都、中心部の飲食店

白ヤクザ 「おい、頼んだぞ!」

黒いタキシードと白いタキシードのヤクザ達が張り合っている。

白いタキシードの一番大きなチャオが倒された。

その後ろには葉巻をくわえたリーダーらしいチャオ。

さらに後ろには部下がいた。

??? 「へいへい。こんなヘタレに何手こずってんですか?」

その中で1人だけ普通のチャオじゃないものがいた。

迷彩柄のジャージ(?)を羽織っている。

釣り目で瞳はダークブルーだ。

そして、

髪の毛が生えていた。

黒ヤクザ 「なにぃ!お前はヤクザの用心棒をやっている・・・」

??? 「おうよ。デンジャラス・ライオンこと赤屍 狗令(あかばね くれい)。

      俺、結構有名なんだなぁ」

黒ヤクザのリーダー 「まさかこんな所でお目に係れるとわなぁ・・・。
            その力、ちょっと拝見~」

すると黒ヤクザのリーダーは日本刀を取り出した。

大きさは包丁ほどだが、不気味にギラギラと輝いている。

そしていきなり狗令に切りかかった!

狗令 「ヒョウッ」

しかし狗令は簡単に避け、後ろ廻し蹴りをお見舞いした。

そのまま黒ヤクザのリーダーはぶっ飛び、ガラスを突き破った。

ここでこの技の説明

体を回転させながらカカトで顔面を刈り取るように蹴る。

一瞬ながら後ろを見せる、動作が大きいなどのリスクもあるが、決まれば大きなダメージを与えることができる。

この技はなかなか決まらない。

黒ヤクザ達は逃げていった。

そしてやっとミイミイ達は到着。

狗令 「チンピラの始末。終わりました~」

ミイミイがドアを突き破る勢いで店に入る。

ミイミイ 「あんた達?昼間っから喧嘩やってるヤクザってのは!」

狗令 「おぅ。もう終わったぜ」

ミイミイは唖然とする。

外にいる夏瑪と杏璃も同じく。

それは事件発生からわずか4分の出来事だったからである。

狗令 「んじゃ親方。今日はこの辺で失礼するぜ」

黒ヤクザリーダー 「お前、なんで空手がうまいのにこんな道を歩んでるんだ?」

この言葉に、狗令は立ち止まった。

狗令 「こちとら拳銃(チャカ)と日本刀(ポントウ)で磨かれた本物の喧嘩空手だぜ!
     
     顔面も打てねぇ空手なんざ馬鹿馬鹿しくってよぉ!!!」

そう言い残すと狗令は去っていった。

ミイミイ (カッコイイ~・・・)

なんとミイミイは惚れていた!(えええええええええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ

NEXT・・・

このページについて
掲載号
週刊チャオ第290号
ページ番号
5 / 9
この作品について
タイトル
『第1精鋭部隊』
作者
カオスソーサラ(メガライア)
初回掲載
週刊チャオ第289号
最終掲載
週刊チャオ第290号
連載期間
約8日