ヒーローサイド・第15話 燃えさかる炎
扉の先には、また階段があった。
僕達は、ゆっくりとその階段を上っていった。
辿り着いた先は、研究室のような場所だった。
ずらりと並んだ試験管の中には、何匹ものチャオが浮かんでいた。
中には、虫の羽やハサミ状の腕を持ったチャオの姿もあった。
それにしても、やけに静かな場所だ・・・
他のチャオの姿ひとつ見当たらない。
本当にこんな場所で研究がされていたのだろうか?
「あ、チャロさん!あれを見てください!」
カレンが何かに気付いたようだ。
彼女が指した場所を見てみると、
なんと、炎が激しく燃えさかっていた…
僕達は、急いでその場所に向かった。
すると、炎の中から1匹のダークチャオが現れた。
「何があったんだ?」
僕はそのダークチャオに尋ねてみた。
「実は…研究中のデータ生命体が暴走して…」
「何だって!?」
ということは、まだこの近くに研究中のデータ生命体がいるかもしれない。
十分注意しないと、僕達まで巻き添えにされてしまう…
と、次の瞬間、僕達は意外な光景を目撃した。
炎の中にいるダークチャオ…
あいつは…ギア!?