ダークサイド・第14話 緊急事態!
何としてもサイバーカオスは渡さない…
そう考えていると、突然チャオランが研究室に入ってきた。
「ギア様、チャルマ様からの伝言です」
また奴からの伝言のようだ。
奴のことだから、サイバーカオスを渡せとでも言うんじゃないかと思っていたが…
「サイバーカオスを至急こちらに渡すように、とのことです」
やはり予感は的中していた。
だが、俺はもう決めている。
サイバーカオスは渡さない、と…
しかし、チャオランの口からとんでもない言葉が飛び出してきた。
「『渡さない場合はそれなりの手を打たせてもらう』とのことです。それでは、失礼します」
そう言って、チャオランは去っていった。
渡さない場合はそれなりの手を打たせてもらう…か。
奴は何を考えているんだ…?
そして、俺はサイバーカオスを小さなコンテナの中に隠し、再び研究を始めようとしたが…
思いもよらない事態が発生した。
「ギア様!緊急事態です!Bブロック付近からデータ生命体による火災が発生しました!」
まさかこんな事になるとは…
サイバーカオスを守るのも大事だが、俺は幹部として部下の命を守らなくてはならない。
俺は、急いでBブロックに向かった。