ヒーローサイド・第14話 迫り来る恐怖
プロトカオスは再び襲いかかってきた。
巨大な左腕を振るい、僕達めがけて突進してくる。
「ここは俺に任せろ!」
ルイガルが槍を振るい、プロトカオスに攻撃を仕掛ける。
それに合わせるかのように、プロトカオスも左腕を振るう。
すると突然ルイガルが一歩引き下がり、槍を構えた。
そしてルイガルが再び槍を振るうと、
槍の先から空気の刃が放たれた。
空気の刃により、プロトカオスの体は切り刻まれた。
しかし、プロトカオスの体はまた再生を始める。
「なるほど。再生できないようにすればいいわけだな。ならば…」
ルイガルはそう呟くと、
再生しかけているプロトカオスに近づき、槍を勢いよく振り回した。
プロトカオスの体は、何百もの水の塊となった。
そして、水の塊は静かに消えていった。
「そういえば、チャオランとかいうトビチャオはどこへ行った?」
僕はチャオランのいた所に目を向けた。
しかし、チャオランの姿は見当たらなかった。
なんて逃げ足の速い奴なんだ・・・。
プロトカオスがいた所には、カードのようなものが落ちていた。
どうやら扉を開けるためのカードキーのようだ。
僕はそのカードキーを拾いあげ、近くにある扉を開けた。
この先には、何が待っているのだろう・・・