第6話
巨大なデータ生命体と戦い、なんとか勝利した僕達は、
ダークスターズの本部を探すため再び歩き出した。
どんな運命が待ち受けているかも知らずに・・・
「チャロさん、あっちに街が見えています。行ってみますか?」
「ああ。行ってみよう。」
あの街には、何があるのだろう・・・。
僕もカレンも、そう思う気持ちは同じだった。
しばらく歩き続け、僕とカレンはようやく街に辿り着いた。
しかし、そこで僕達は衝撃の光景を目の当たりにした。
なんと、一匹のダークチャオが街のチャオ達を全滅させていたのだ。
「クククク・・・。我らダークスターズの邪魔をする者はこうなるのだ・・・。」
このダークチャオも、ダークスターズの戦闘員のようだ。
しかし、並の戦闘員よりもはるかに強大な力を持っている。
もしや・・・奴が噂に聞くダークスターズの幹部なのか!?
「お前、一体何者だ!?」
「おや、その顔はチャロじゃねぇか。俺はギア。お前の幼馴染みのギアだよ。」
ギア・・・
僕の幼馴染みだったが、サイバーワールド移住の日にどこかに行ってしまったダークチャオ。
しかし、何故ギアがダークスターズに・・・
「おや?お前はカレン・・・裏切り者だな?」
「私は裏切ってなんかいません。誰が何と言おうと、裏切ってはいません!」
「嘘をつくのもそこらへんにしておけ・・・。俺はいつお前を消すかわからないからな・・・。クククク。」
何故だろう・・・。ギアは昔と違って、かなり攻撃的になっていた。
そして、カレンはただ怯える事しかできなかった・・・。