第4話

僕はチャロ。サイバーワールドの賞金稼ぎ。
カレンによってサイバー・カオス計画のことを知った僕は、
一刻も早く計画を止めるため、ダークスターズの本部を探すことにした。


「ダークスターズの本部は、『スラムエリア』と呼ばれる所のどこかにあるようです。しかし、スラムエリアは狂暴なデータ生命体の住処となっているため、非常に危険です。」とカレンが言う。
「それでもいい。データ生命体と戦う準備ならできている。」僕はこう返した。
カレンは何も言わず、かすかな笑みを浮かべた。


そして、スラムエリアを目指す僕達の前に、謎のチャオが現れた。
体は黄緑色で手足の先が黄色く、腰のベルトに2本のナイフを隠し持ったニュートラルチャオだった。
そのニュートラルチャオは、僕達の方を見上げるとこう言った。
「お前達も・・・スラムエリアに行くのか?」
「そうだけど・・・」僕は言った。
「そうか。実は俺もスラムエリアに行くところだった。俺の名はチャッキ。よろしくな。」
そう言うと、チャッキを名乗るそのチャオは去っていった。


「さっきのチャオ、一体何者なんでしょう・・・。」カレンが言う。
「さあ・・・?ダークスターズの関係者でないことは解ったけど・・・。」僕はそう言った。
しかし、あのチャオからはどこか怪しげな雰囲気が漂う。
気をつけるに越したことはないだろう。


さらに歩きつづける僕達の目に、巨大なものが写った。
見ると、それはハサミ状の腕と鋼鉄の殻を持つナメクジのような姿のデータ生命体だった。
しかも、鍋を被ったヒーローチャオと、ペンと紙を持ったニュートラルチャオがそのデータ生命体と戦っていたのだ。
僕は、急いでデータ生命体がいる所へと走っていった。
そこに激戦が待っていることも知らずに・・・。

このページについて
掲載号
週刊チャオ第116号
ページ番号
4 / 22
この作品について
タイトル
CYBER CHAOS
作者
あらら(ボロット)
初回掲載
週刊チャオ第112号
最終掲載
週刊チャオ第128号
連載期間
約3ヵ月23日