第3話
僕はチャロ。サイバーワールドの賞金稼ぎだ。
ある日突然、カレンという名のチャオが僕のもとにやって来た。
彼女はどうやら、裏組織・ダークスターズに追われているらしい。
なんとか追っ手を倒した僕は、詳しく事情を聞くことにした。
「あの、チャロさん・・・」カレンが話しかけてきた。
「なんだい?」僕は何気なくそう返した。
「実は私・・・元ダークスターズの研究員なんです・・・・」
僕は驚愕した。
まさかカレンがダークスターズの研究員だったなんて思ってもみなかったからだ。
「私は、遺伝子合成で新しい生物を作り上げる研究をしていました。しかし、私達が作り上げた生物がある計画に利用されることになるということを知り、研究所を抜け出してきたんです。」
カレンはそう言った。
「何だい?その計画っていうのは。」僕はカレンに聞いた。
「その計画というのは・・・ サイバー・カオス計画です。」
サイバー・カオス計画・・・。
奴らはとんでもない事を考えているに違いない。
本部の場所さえわかれば・・・。
「サイバー・カオス計画とは、私達が作り出したデータ生命体のデータを使い、サイバーワールドを滅ぼすほどの力を持つデータ合成獣を作り上げる計画のことです。この計画が実行されれば、データ合成獣によって、サイバーワールドは無に帰るでしょう・・・。」
ダークスターズの奴ら・・・そんな事を考えていたのか。
絶対にそんな事はさせない・・・。
「この計画を止められるのは、チャロさんしかいないのです!」
だからカレンは僕の所に来たのか・・・。
「よし、こうなったら僕がダークスターズの計画を止めてやる!」僕はこう言った。
「私もお供します!」カレンが言う。
「よし、まずはダークスターズの本部を探しに行くぞ!」