第21話「不気味な駅と駅員さん」
第21話「不気味な駅と駅員さん」
オレージ「列車?」
オレージは、顔を近づけていたリアオリとセイの間から、ひょっこり顔を出した。
セイ「あれ?・・・聞こえてたんだね・・・」
オレージは、セイとリアオリがぼそぼそ喋っているのに気がついたようだ。っていうか、耳良すぎ。
リアオリ「そうなのよ、ビューオの端っこにはね、駅があるの」
メタリア「液ってなに?」
ハーテ「お前黙ってろ」
オレージ「じゃあ、その列車でシーシェに行けるんだな!」
リアオリは、困った顔をした。
リアオリ「う~ん、まぁ駅に行ってみましょ」
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ハーテ「・・・駅に来たものの・・・。これ、ホントに駅?」
メタリア達は、ビューオの端にある駅に来た。
駅は、明らかに何かに呪われているような感じで、どよ~んと黒いオーラっぽいものが出ていた。チャオの気配もしない。
メタリア「なんか、オバケ屋敷にしたら評判良くなりそーだな!」
リアオリ「とにかく、中、行きましょ!」
中も静まり返っている。
ハーテ「ねぇ、列車って・・・・」
ダイナ「あっ、列車!」
列車を見つけたが、しばらく動いていないようだ。
???「誰じゃぁぁぁ・・・・・」
何処からか、声がした。
オレージ「な、なんだ?今の?」
ハーテ「きゃああぁぁなんかいるぅぅぅぅ!!」
列車の上に、チャオの形をした幽霊がいた。
オレージ「だぁぁぁ出たぁぁぁ!!」
リアオリ「え、駅員さん!?」
リアオリが、幽霊に向かって言った。
駅員さん「なんじゃ、リアオリか・・・。なんのようじゃ」
駅員の幽霊が、列車の上から降りてきた。
ハーテ「えぇぇ!?知り合い!?」
リアオリ「彼は、この駅の駅員さん。もうおじいちゃんでね・・・。ってか、駅員さん、何で幽霊になっちゃってんのー!?」
駅員さんは、「やれやれ」と呟いて、
駅員さん「それぐらいわかるじゃろ?ワシは死んだんじゃよ」
ハーテ「『死んだんじゃよ』って・・・・」
そこに、セイが笑顔で、
セイ「じゃあ、霊界に行きましょう」
と言った。・・・それでいいのか、セイ・・・。
駅員さん「行ってもいいが・・・お願いがある」
リアオリ「何?」
駅員さん「この列車に・・・乗ってくれないか?最後に・・・コイツを走らせたい」
メタリア「ちょうどいいじゃん!シーシェに行きたいんだけどー」
駅員さんは、嬉しそうな顔をして言った。
駅員さん「おぉ、シーシェなら任せなさい!」
駅員さんは、急いで列車の発車の準備をした。
続く