第7話「ハーテと黒いチャオ」


              第7話「ハーテと黒いチャオ」

3人が、急いで水を持って帰ってくるころ、ハーテとオレージはイライラしていた。

ハーテ「・・・・遅ーーーーい!!!どこまで行ってるの!?」
オレージ「と、とりあえず火が広がらないように、なんとかしなきゃ。できることをしよう!」
ハーテ「でも、なにが出来るの?」
オレージ「うーん、そうだな・・・」
そういって、オレージは、ハーテの背中の羽を見た。

オレージ「火ってさぁ、風で消えるじゃん。だから羽でばたばたするんだ」
ハーテ「・・・・・羽ばたけと?」
オレージ「そうそう、羽ばたくんだ。風おこしだ。オレできないからさ、任せた」
ハーテ(羽ばたくという言葉を、忘れてたわね・・・・)
ハーテは、そう思いながら風をおこした。

   ばたばたばたばた・・・・・・
   ごおぉぉぉぉぉ・・・・・・・

ハーテ「・・・・あのさ。・・・・さらにひどくなってない?」

火は、さらに広がった。逆効果だったようだ。
オレージ「・・・・そうだな~・・・・。カケは失敗か・・・」
ハーテ「カケなのかよ!!」
そう言うと、ハーテはオレージを殴った。

オレージ「ぐほーーーっっ!!」
オレージは、ふっ飛ばされてそのまま森の奥へ消えた。


ハーテ「あ~あ・・・、ホントにどうしよう?この火・・・」

ハーテが悩んでいたその時、一匹の黒いチャオがやってきた。
黒いチャオ「なんチャイ、この燃えた森は・・・」
そのチャオは、浮いているイスに乗っていた。

ハーテ(ラッキー、水持ってるかな?)「あ、すみません、水持ってませんか?」
ハーテは黒いチャオに聞いてみた。

黒いチャオ「はぁ!?そんなのこっちが聞きたいチャ~イ!!」
黒いチャオは、ハーテにむかって怒鳴った。
ハーテ(怒られた・・・)

黒いチャオは、そんなことおかまいなしにハーテに尋ねた。
黒いチャオ「ところで、捜しているチャオがいるチャイ!」
ハーテ「え?そんなのよりこの森をどうにかしなきゃ・・・・」
黒いチャオ「ツヤオレンジ、サファイア、ツヤアオの3匹のチャオを捜しているチャ~イ!!」
ハーテ「・・・え?私!?」

黒いチャオ「お前チャイか!?ツヤツヤアオ、『ハーテ』というのは!?」
ハーテは慌てて口を押さえた。
黒いチャオ「オレ様はアクマン団チャイ!ソニアをさらった集団チャイ!!」
ハーテ「!!」

黒いチャオ「ソニアを助けに向かっているチャオがいると聞いたが・・・、たいしたことないみたいチャイ」
ハーテ「なによ!アンタの方が弱そうに見えるケド!?」
黒いチャオはハーテより年下のようだ。黒いチャオは、ハーテの言葉にキレた。
黒いチャオ「なんだとぉぉぉ!!?このチャイドラン様に向かってーー!!!」
ハーテ「ふん。さて、遅い3人をお仕置きしてこようかしら。フフ・・・」
ハーテは黒いチャオ、『チャイドラン』を無視した。そんなハーテにチャイドランはまた怒鳴った。
チャイドラン「無視すんなツルツルが!!」
ハーテ(コイツにも言われたよ・・・。なんでツヤに産まれてきたんだろ・・・・)
ハーテはため息をつき、いやな顔をした。

チャイドラン「ま、そのうちギッタンにしてやるチャイ!・・・もしかしたらアジトにも来れないかもしんないチャイねーーっ!!」
その言葉にハーテは暴走気味になった。
ハーテ「なによぉぉぉ!!!なめんじゃねぇぇぇよぉぉぉぉ!!!お前なんか、そのポヨ引きちぎって、お前の皮剥いで、それから腕を引○○ぎっ○、大○出○させて、この星を消滅させる勢いで○め○め○撃つわよぉぉぉぉ!!!!!!」
(・・・恐ろしいので、○○で隠しときました。)

ハーテのものすごい言葉に、チャイドランは、少しビビッていた。
チャイドラン「・・・・・ふ、ふん!とにかく、がんばってアジトに来ることチャイね!ど、どうせこの森で焼かれるチャイ!・・・さらばチャ~イ!!ぐす・・・・」
そう言うと、チャイドランは少し涙目になって飛んでいった。

ハーテ「まったく・・・、あぁ~、ムカつく~~~!!!」
そこに、水を汲みに行った3人が戻ってきた。
メタリア「ぜぇ、ぜぇ、水持ってきたよ~」

すると、ハーテは不気味な笑みをうかべた。
ハーテ「いいところに来たわね・・・・」

メタリア「え?・・・・わっ!ちょっちょっちょっ!!ぎゃあぁぁぁぁ・・・・・・・・・・・」

                                  続く

このページについて
掲載号
週刊チャオ第268号兼GW&ライカ記念特別号
ページ番号
7 / 24
この作品について
タイトル
チッチャイ戦士
作者
小さなマンガ家
初回掲載
週刊チャオ第265号
最終掲載
週刊チャオ第289号
連載期間
約5ヵ月18日